花の女神フローラ誕生 「The Fascination!」NHK BS放送

【2022-01-06】
BS視聴記録

花組100周年を記念するショー。

歴代演目にオマージュが捧げられた数々の場面、その中でもなつめさん(大浦みずき)が最も愛した宝塚の楽曲「心の翼」やニューヨーク公演のために作られた「ピアノファンタジー」のシーンがあるという前情報に嬉しさと誇らしさの反面、果たして心穏やかに楽しめるのだろうかという不安がよぎりました。

もうこれは神様?に運命を委ねるしかありません。

チケットが当たったら観に行く、外れたら御縁がなかった と諦める。

この方式、ミッキー(順みつき)のサヨナラ公演で観た「霧深きエルベのほとり」の星組再演でもやったのよ。

あのときは見事に貸切が当たりまして、そして結果的には観てとても感動したのだった。

というわけで、今回も貸切公演をたったひとつだけ申し込みました。

そして、なんとそれが当たったんです。

これは観に行きなさいという神様からの、そしてなつめさんからのお許しに違いない!と勝手に決めつけてこの週末の観劇をドキドキしながら待っています。

とはいえ、いきなり観劇しては涙腺決壊の危険もあるのでお正月にNHKで放送された大劇場の舞台中継を先にみることにしました。

実はこれもリアルタイムでは見る決心がつかずしばらくグズグズしていたのですが…。

でもウチのテレビの小さい画面だったせいか意外に大丈夫でした。

落ち着いて見ることが出来たわ。

さすがに「ある愛の伝説」から「心の翼」のメドレーだけは泣いてしまいましたけど。

「ピアノファンタジー」の再演はなつめさんとれいちゃん(柚香光)、ほのかちゃん(聖乃あすか)ではダンスのテイストが全然違うので、懐かしくもあったけれど、どちらかといえば全く別の作品として新たな気持で見ることができました。

とにかく録画を先に見て良かったわ。

なにせ花組観劇は「CASANOVA」まで遡るという状態です。

たった1回限りの観劇。いきなり観たのではアタフタしたままで終わってしまうかもしれません。

こうなったら予習予習!

LIVE配信で少しは花組を見てきたけれど、それでもすっかり様変わり、若返った感のあるメンバーにびっくりしました。

なんといっても一番の大きな変化はまどか(星風まどか)です!

花組トップ娘役だよ〜。

もちろん「哀しみのコルドバ」の配信も見ているのですが、大劇場のセンターで華やかに微笑むまどかちゃんに改めて感動してしまった。

花組ピッタリじゃないですか!

だって、まどかちゃんが現れるとまるで花が咲いたかのようにテレビ画面の雰囲気が優しく和らぐのよ。

なんとなくね。いまの花組の主要な面々って緊迫感漂うタイプが多い気がするの。

ほら、れいちゃんの美貌って人の心をざわつかせるし。

その個性を生かした食虫花の妖しい美しさ、絡みつくようなダンスのしなやかさなんて、見てて命を奪われるような危険性を感じます。

マイティ(水美舞斗)は個性としてはふんわりした部分もあるんだけれど、まだ少し二番手の佇まいとしては余裕に欠けるというか、しゃかりき全力投球が残っている気がするの。

もうちょっと肩の力抜いてもいいのよ〜って、あきら(瀬戸かずや)を懐かしく思い出してしまう。

おとくりちゃん(音くり寿)は舞台技術が素晴らしくて、そういう部分で手に汗握るようなことなど一つもないのに、どこか観客にリラックスを許さない強い覚悟とか気迫を感じるよね。

ひとこ(永久輝せあ)は別箱「冬霞の巴里」のポスターにも現れているように、その美貌の奥に底しれぬ闇を抱えているような翳りがあります。

もちろんショーのひとこちゃんはひたすらキラキラなんだけれど、開放的な明るさとはちょっと違う。でもそこが好き。

そんなわけで、テレビを見ていてなぜか緊張してしまう私。

もちろん思い入れのある歌やシーンがあるということで、かなり構えて見ていたという背景もあったのでしょう。

そんなガチガチの状態でも、まどかちゃんが出てくると、とたんにふわ〜っとリラックスできてしまう。

愛らしさと、意外にもパワフルに踊る躍動感、甘い歌声にうっとりと身を委ねることができました。

あぁ、こんなにも素敵な娘役さんなんだ〜(もちろん知ってたけど)と改めて実感しました。

花の女神フローラまどか爆誕!

素晴らしい!

週末が本当に楽しみだわ。

観劇までには誰がどこにいるのか、気になった人は誰なのか録画をリピートしてチェックしとかなきゃね。

コメント