スカステ視聴記録
そうだよね。
なんの功徳もない私の願いなんて神様が聞いてくれるわけもない。
いやそもそも神様が人間のために何かをしてくれることなんてないのよ。それはわかっていたのに。(神様の罰だから高額の壺を買えとか言うのは間違いなく詐欺だ。)
雪組東京国際フォーラム「ODYSSEY」が初日から3日間の中止。
いく予定だった花組の休演ももちろんとても辛かったけど、初日があけられないことを当日知るのはもっと辛かった。
作り上げてきたものを誰にも届けられないことはどれほどの無念か。
おそらくこれから3日間誰とも会わずに待機するであろう出演者の皆様はどんなに心細いだろうか。きっと肩を抱き合って泣きたいだろうに。
そんなことを考えたら涙が止まらなくなってしまった。
どうかこれ以上広がることなく幕をあげることができますように。
もう誰に何にお願いすればいいかはわからないけれど、とにかくお願いします。
そんなわけで雪組のチケットも持っていないくせに午前中はぐったりしてたのだけど、やけくそでお昼に海老の天ぷらそばなんて作っちゃって(初めて昼に天ぷら揚げたわ。普段だったら絶対ざるそばよ!)、お腹がいっぱいになったらこんなことじゃイケナイ!と思えてきた。
さぁ、溜まったスカステの録画見るわよ!
セレクトしたのは本当だったら愛媛にも行くはずだった全国ツアー。
さきちゃん(彩風咲奈)主演の「Music Revolution -New Spirit-」
最初の予定は中止になってしまったけれど、奇跡的にも梅田芸術劇場に空きがでて(もっともこれも他公演の中止によるものだったけど)無事、上演することが出来た作品です。
そうよ、明けない夜はない!これを見て元気を出すことにしましょう。
だいぶ前に録画してたのにまだ見てなかったのよ。
全然大劇場バージョンと違うのね。
でもとっても好きです。
娘役のセンターが入れ替わり立ち替わりになるのが娘役大スキーとしてはすごく楽しい。
かのちゃん(潤花)
やっぱり華やか。
ダンスのニュアンスも優雅かつダイナミックで大好き。
そして焦らすような挑発するようなその目線の使い方が素晴らしい。
特にキューバのダンスがエネルギッシュで色っぽくて好きだわ。
宙組異動であっという間にゆりか氏(真風涼帆)の相手役に就任も納得よ。
みちるちゃん(彩みちる)
どれだけ引き出しがあるんだろう。
とっても愛らしくて、だけど、ただカワイイだけではない。
場面によって雰囲気変わるし、踊るときの表情に物語が感じられるのはさすがだなぁ。
月組での活躍も楽しみ。(今の所チケット手に入ってないけれど。)
ともかちゃん(希良々うみ)
あーさ(朝美絢)とがっつりアルゼンチンタンゴを踊り、そしてソロ歌もあります。
これは嬉しい!
そしてこのシーン、とても見応えがありました。
アルゼンチンタンゴといっても哀愁漂う大人の香りではなく若者たちの躍動感あふれるダンス。
ともかちゃんの身のこなしの切れ味、そして動いたときの体の線の美しさは本当に目をみはるわ。
眼力強いあーさと組んで一歩も引けを取らない強さが好き。
かっこいい!
ひーこちゃん(笙乃茅桜)
あがちん(縣千)と組んで踊る物語のヒロイン。
天使だよ。
この地球に重力がないと勘違いしてしまうほど、体重が感じられない。
なのにきっちり芯がある。
すごいなぁ。バレリーナって美しいなぁ。
りさちゃん(星南のぞみ)
ブルーのドレスの高貴さももちろん美しいけれど、ひーこちゃんを翻弄する黒いタイツ衣装のりさちゃんにドキドキときめきました。
強いりさちゃん好きだったわ。
そういえば卒業公演千穐楽の幸せになります宣言、かっこよかったな。
ふんわりしているように見えて意外に強いりさちゃん。
お幸せに!
のんちゃん(千風カレン)&りりちゃん(琴羽りり)
ラ・カンパネラでのまあやちゃん(真彩希帆)のソロ部分を二人で歌います。
ここ大好きで、一時期、車で曲をリピートしてずっと一緒に歌ってたんだよね。
でもまぁ~難しい。
出だしにいきなりポーンと1オクターブ飛ぶんだもん。まずここが大変。
実は高音部はそれほど高くはないのだけれど、更に難しいのはその後。
ぐ~っと地声の音域まで下がっていくところが大変なのよ。
声が不自然にひっくり返らないよう上手く地声に切り替えるか、もしくはミックスボイスで低音域まで下がるか、どちらにしても超絶技量。
これはまあやちゃんだからこその曲かと思っていたけれど、なんのなんの!ふたりともまろやかで素晴らしい歌声でした。
りりちゃんの歌声、これからも、もっともっと聞きたいな。
そして、さきちゃん(彩風咲奈)
出てくるたびにかっこいいよぉ~。
オープニングの衣装がなんとなく船長っぽい。
うん!ぜったい「ODYSSEY」の幕は上がる!きっと大丈夫って思えてくる。
ニューオリンズっぽいスーツでジャズを踊る新場面もフィナーレのキラキラ燕尾もスタイリッシュでスマート。
そしてみんなで踊る踊る!
そうか、ここからもう新生雪組の基礎が生まれつつあったんだな。
お披露目公演を終え、さらに飛躍の船旅がもうすぐ始まるところなんだ。
きっと新しい風が吹いて絶対出港できる!
信じるんだ!
なんて感想書いているところに花組休演延長のニュースが。
うぅ。やはり広がってしまうのか…。
公演期間が短い雪組はどうなってしまうのだろう。考えるだけで恐ろしいよ。
あぁ、もう再開を祈ることと、これを自分の事としてひたすら感染予防に努めるしかない。
何回かぼっち観劇してきて、することもないから周りを見渡していると、おしゃべりしている方たちが増えてきていたのは確かだと思う。
久しぶりに会えば劇場とか前後のお食事なんかでつもる話をしたくなるのはわかるけれど、舞台を守るためどうかもう一度、静かにしてみてください。
館内放送で会話はご遠慮くださいって何度も何度もお願いしているのよ。
どうかその声に耳を傾けて。
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