LIVE配信感想
すっかり様変わり、若返った感のある花組。
視覚的というよりも聴覚的、特に声が若返ったという印象が強かったです。
そうか~。あきら(瀬戸かずや)はもういないのね。
低い響きが感じられる大人の声の存在感が一気に減ってしまったんだわ。
男役も娘役も息漏れ多めでまだ芯が曖昧な声や、乾いた感じの硬質な声が多かった気がする。
もちろん、みんな個性があって魅力的だし、その声の若々しさは今回の「元禄バロックロック」の世界にはピッタリだったのだけれど。
一週間前に月組のLIVE配信を見たばかりということもあってか、花組メンバーの声の生硬さがより強く感じられたのかもしれません。
私、ちょっと音程不安定でも割と平気なんですけどね。珍しい?
けれども声には響きや奥行きがあって欲しいの。
まぁ、そういう人って大抵は音程も優秀なんだけれど。
しいちゃん(和海しょう)、びっく(羽立光来)、つかさくん(飛龍つかさ)は芝居でもショーの銀橋歌い継ぎでも響きが豊かだから聞いているこちらのお腹や鼻梁にまで共鳴して、あぁ舞台見てるんだわ~って嬉しくなります。
まどかちゃん(星風まどか)にもすごくリラックスを感じる。っていうのは前回にも書きましたっけ。
それって声の効果もあったのかもしれません。
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花の女神フローラ誕生 「The Fascination!」NHK BS放送
最近はマイクの性能がすごく良いので、声量がなくても無理して張り上げる必要はないし、むしろその方が音色に優しさが、音程には安定感が生まれるのであろうけれど。
それに、今回、本当に年齢が若い人たちが一気に抜擢されていて、大きな劇場における発声がまだ確立してないっていうこともあるのだろうけど。
でもやっぱり身体の奥底から心地よく発せられる豊かな響きこそ舞台の醍醐味なんだよなぁ。っていうことを再確認した気がしました。
NHK BS放送の時にはそれほど感じなかったんだけどな。
やっぱNHKは画像だけでなく音響も良いのかな。
もしかして舞台中断による体力の低下の影響とかもある?
次の公演に向けて、十分な身体のメンテナンスと充実したお稽古が出来ることを祈っています。
とはいえ、劇団レッスンだけでは不十分と思っても今は外にレッスンに行くことには色々制限があるかもしれないし。
オフにニューヨークに行ってレッスン・観劇・レッスン・レッスンなんてことも出来なくなってしまった。
若い伸び盛りに思う存分勉強することが出来ないのが今後どう影響するかちょっと心配なのです。
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