いまだ時のはざまに迷う「元禄バロックロック」LIVE配信感想

【2022-02-07】
LIVE配信感想

今頃は「元禄バロックロック」の感想などをポチポチと綴っているはずでした。

あれ?

なんだか、このひと文、以前にも書いたような。

時があの日に戻ってしまったの?

お正月明けたら割と早くに劇場に行くのだからとネット閲覧によるネタバレも避け、MY初日&楽に自分の目と身体で舞台を感じよう!としたまさにその日から舞台は中止。

いまだ見ることの出来ていない私は、この大千穐楽の配信をどれほど心待ちにしていたことか!

それはいよいよ!ってタイミングで起こりました。

午前中にすべて用事をこなし、いそいそと見始めたLIVE配信。

おぉ~~~!

予想に違わぬ面白さ!と前のめりになり、物語が「転」となったその瞬間。

画面が固まり、見ることができなくなりました。

えぇぇぇえええええ~~~~?

なんと、あまりに浮かれた私のセッティングミスにより、テレビにつないだスマホの電池残量がゼロ!シャットダウンの憂き目に。

うわぁぁぁぁああああああん(泣)

おそらく5分以上は見逃してしまいました。

キラ♪まどかちゃん(星風まどか)がクロノスケ♪れいちゃん(柚香光)にその時計では時を戻せないと告げたところでブラックアウト。

復旧した時にはなぜだか前と同じ二人の場面。

そんなことがあったのか!みたいな感じにれいちゃんが驚いているところでした。

どんなシーンも1秒たりとも見逃したくは無いけれど、よりによっておそらくこの物語の核となる部分が描かれているであろうそのシーンをまるまる見逃すということに。

はぁ。
自分のアホさ加減にがっくりです。

でもね。
それでも、すごく面白かった!

私が見逃したあの間にはどんな秘密が隠されていたんだろう?

時を戻していたのはキラちゃんなのね。そこまではわかったよ。

その目的は討ち入りの阻止?

でも、あんなにフラフラしているクロノスケがどういう気持ちの変化で討ち入りに加わったんだろ。

いや、そもそもキラとクロノスケはいつ出会ったんだ?

あ!討ち入り当日の吉良邸か?

キラの髪のメッシュの色が赤の時と青の時があるのが気になっていたのだけど関係ある?

最終的にはクロノスケが時を戻せる時計を持っていたんだよね。

それはクロノスケも時を戻してなにかの運命を変えたってこと?

そんな場面は、時計を捨てた(と、みせかけた)後にはなかったような気もするけど。

でもあのスリのシーン。

最初と全く同じようにもう一度繰り返されたのって、もしかしてこの2つのシーンの時制が同じとか?

そこまでまるっと時間が戻ったの?

いや、そうなると、そもそもキラとクロノスケはいつ出会ったんだ?

ぐるぐるクルクルぐるぐるクルクル

あぁぁぁぁ。謎が謎を呼ぶ~~~~。

そんなわけで、いまだに舞台を見ることが出来なかった日々を行きつ戻りつ繰り返しているみたいです。

でもね。
それでも、すごく面白かった!←感想もまた最初に戻ってるね。

あんなに美形顔面圧が強いれいちゃんがフニャっとポンコツなのがすごく好き。

れいちゃんの美貌って、そんな風に柔らかく抑えていないと人の命を奪う気がするのよ。

ほら、「PR×PRince」のひとこちゃん(永久輝せあ)が黒縁のび太メガネで女官たちを虜にする瞳を隠したみたいに、むき出しだとあまりに刺激が強すぎる。

そして、そんなその気になれば人だって殺せそうなれいちゃんなのに、まどかちゃんのほうがその生殺与奪の権を握っているってところがたまらなく好き。

この二人のコンビネーション。ものすごく良いわ!

ただ単に美しくってトキメクだけじゃなく、互いに押せば引き、引けば押すような面白みもある。

それはつまり芝居の緩急とか駆け引きの面白さにもつながって、だから物語にどんどん乗っていけるのよ。

「TOP HAT」も楽しみだな~。(チケットはもちろん無い)

コウヅケノスケ♪まいてぃ(水美舞斗)のイケオジぶりも微笑ましかった。

切れ者の悪役というよりもなんとなく色々脇が甘い感じがこの物語には合っていた気がするわ。

お咎めなしも納得。

ツナヨシ♪おとくりちゃん(音くり寿)は全方位に無敵のスーパーアクトレス。

今回もその無敵っぷりを遺憾なく発揮。

この人には敵わない。

よってツナヨシ様にも敵わない。

いまだに生で花組のひとこ(永久輝せあ)を見ることが出来ない私。

しかも今回その大きな見せ場は多分私が見逃していたタイミングで演じられていたのではないかと思われ。。。

討入に向かうクラノスケ♪ひとこ。見たかったな。

しかし、れいちゃんといい、ひとこちゃんといい花組男役は殺傷能力が高い。

ラッキーこいこいの二人♪しいちゃん(和海しょう)&びっく(羽立光来)のコンビって最高じゃん。

しいちゃんの人を誘い込むように艷やかな美声。

びっくの人をおもわず笑顔にしてしまう朗らかな美声。

誘蛾灯、もしくはなんちゃらホイホイの如きこの二人がいれば、ギャンブラーたちはゾロゾロと吸い込まれていく。

ラッキーこいこい繁盛間違いなし。

エドの野次馬♪まりさん(鞠花ゆめ)の討入が回避され落胆する人々に、
「あたしはこんな終わり方も好きだな」
っていう感じのセリフがあって、なんだか思わず今回の舞台中止という事実と重なってしまった。

卒業公演だもの。たくさんの人にその舞台姿を見てほしかったであろうに。

それでも短い公演期間を全力で楽しみ、そして退団の日を迎えたまりさんは美しく輝いていました。

こんな終わり方、けっして良いわけではないけれど、ちょっとでも好きでいてくれただろうか。

まりさん。
その魅力的な声も、洒脱でありながら心のこもった深いお芝居も、大好きです!

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