懐かしの新人公演特集12

【2021-04-18】
スカステ視聴記録

観劇ブランクで失われた15年を取り戻すべく、引き続き懐かしの新人公演をぼちぼちとスカステ録画観賞中。タイトル/組/主演/作演出/新公担当演出として記録します。

「エル・アルコン/星/夢乃聖夏/齋藤吉正/原田諒

大好きな作品だし、つい最近こっちゃん(礼真琴)のLIVE配信を見たばかり。

雪組では銭形警部などご機嫌な役が印象的だったともみん(夢乃聖夏)がダークヒーローをどんな風に演じたんだろうって楽しみにしていました。

なんとなんと!いつもの朗らかなともみんを完全封印し、圧倒的肉体美にダークな色気が漂うティリアンになっていました。

そう言えば、雪組「ブラックジャック」での不老不死のバイロン侯爵にも不思議な色気がありましたっけ。

なんていうんだろう。哀愁がほのかに漂う。そしてくっきりと色が濃い感じ。

ともみんの色気ってなんだか独特で好きです。

ティリアンの腹心のみっきー(天寿光希)、みやちゃん(美弥るりか)が両サイドからせり上がり!
うぉぉぉ!麗しい!

私の大好きなピンクに染まるジュリエットはなんと!はるこ様(音波みのり)。
手をバンザイしたままあたふた走るはるこ様!超可愛い~~~~!

キャプテンレッドはまひろちゃん(麻尋しゅん)。
やっぱ金髪ロングヘアーのほうが似合うなぁ。

キャプテンブラックはゆりか氏(真風涼帆)!
きゃあきゃあきゃあ!←もうテンションがおかしくなっている。

超丸顔のキキちゃん(芹香斗亜)。
か~わ~~い~~ぃ~~~~~!

だめだわ。もはや冷静に見てられない。

と萌えちらかしたのだけれど、なにやらこのあたりから星組歌唱力暗黒時代が始まりそうな気配が漂ってくるわ。

「スカーレット・ピンパーネル」/星/紅ゆずる/小池修一郎/小柳奈穂子

昨日見た「エル・アルコン」では冒頭に殺される役で全力の顔芸を見せていたさゆみさん(紅ゆずる)にうっかり爆笑してしまった。変わらんなぁ。

妙に印象は強かったけれどあとの役はぼぼモブだったのよね。

これまで2番手はおろか3番手すら演じたことがなかったさゆみさんをいきなりこの大作海外ミュージカルで主演に抜擢。

これは凄い賭けだったことでしょう。

技術的にはアップアップで指揮者の先生に歌いだしのキューを出してもらってたなんていう話をスカステでしていましたが、なんのなんの、完全に真ん中を楽しんでいるようにしか見えません。

そんなふうに存在できるのって舞台人としてなにより大切なことだと思うのよ。

しかもシュッと美しいお顔、細身の高身長。

歌は新人公演時代だからかなり微妙だけれど(といっても結局最後までそれほど変わらなかったけど)そんなことどうでも良くなるような圧倒的ハッピーオーラ。

観客を楽しませる能力って歌唱力や演技力だけじゃないのよね。

だって新人公演の技術が本公演にかなわないのはあたりまえなんだし。

だからまったく違う力で一発逆転のチャンスを物にしたさゆみさんってやっぱり只者じゃなかった。

しかしここから歌唱力が劇的にアップする人と、そうでもない人との道が分かれるのってなんでなんだろう。
何がそれを分けるのかしら。

まひろちゃん(麻尋しゅん)もラスト新人公演。

金髪ロングヘアが似合うまひろちゃんがおそらく苦手分野だったであろう黒髪の男っぽい悪役ショーブランを懸命に演じていました。

ラストの長のご挨拶がなんだか妙にスッキリとした表情で…。

もしかしたらもうこの時すでに退団を心に決めていたのかなぁ。

でも今回の新人公演特集で今まであまり知らなかったまひろちゃんをたくさん見ることができて楽しかったわ。

「黎明の風」/宙/鳳翔大/石田昌也/児玉明子

難しい作品だけどとても良かった。 だいちゃん(鳳翔大)初主演。

お顔はまだまん丸だけどスタイル抜群。足なっが~~~い!

そういえばずっと以前、銀座のママさんの講演を聞く機会があり、銀座でモテた男性として白洲次郎の名前を上げていましたっけ。

講演会に出席してた地元のしゃちょさん達よ!もし銀座に行ったところで絶対モテないからね。

それはさておき、だいちゃんの白洲次郎もそりゃモテるわ!と納得の清潔感とかっこよさでした。

お歌はびっくりぽんなのは知っているから全然大丈夫。そんなところも愛らしい。

そして支える周りの人達が素晴らしかったわ~。

ちーちゃん(蓮水ゆうや)のマッカーサーが大人っぽいし知的だし芝居はいいし、そしてむちゃくちゃかっこいい!

ドロップ型のサングラスがあんなに似合う人っている?

みーちゃん(春風弥里)は吉田茂。

前回の主演からいきなりの老け役だからちょっと驚いたけれど、これはすごく重要な役。

みーちゃんを配したのは理解できます。

そしてまたしても老け役のかいちゃん(七海ひろき)。

意外にもなかなか二枚目にたどり着かないのね。でもやっぱ芝居がいいわ。

「Paradise Prince」/宙/鳳翔大/植田景子/上田久美子

結構好きなんだよね。この作品。

だいちゃん(鳳翔大)は2度めの主演。脱力系ハッピーアニメを生み出す元モダンアート界の天才というタニ(大和悠河)ならではのぶっとんだ役柄がとっても似合ってた。

正直、ちーちゃん(蓮水ゆうや)の新公主演が一度もなかったというのは知らなかったし驚いたけど、この時のだいちゃんの輝きというのはやっぱ目を引くものがあるよ。

そしてそして、私の大好きな曲「My Kingdom of Art」を歌うのはなんと!カチャ(凪七瑠海)。

とっても可愛らしい小顔のカチャがまゆさん(蘭寿とむ)の役で懸命にキザっているのが実に微笑ましい。

たぶんこの段階では見た人はみんな「なんて背伸びをしているんだろう。」って思っただろうね~。
でも大健闘だわ!

そしてこの12年後「パッション・ダムール」では完成された宝塚伝統のキザリを存分に見せてくれた。

今や絶滅危惧種とも言われるくらいのクッサ~~イ、けれどもエレガントな男役芸。

それを目指し受け継いだカチャの研鑽のまだ第一歩目あたりを見ることができて嬉しいわ。

カチャLOVEの秘書の役はかいちゃん(七海ひろき)。ふふふ。最高です。

「夢の浮橋」/月/明日海りお/大野拓史/大野拓史

うわぁ~~~~!凄い!

みりおちゃん(明日海りお)覚醒!

前半部分のプレーボーイのモテモテオーラを振りまく場面の美しさも眼福でしたが、難しい人間心理を描いた後半部分がとんでもなく素晴らしかった。

おおぉぉ~~!みりおちゃんだ~~~って思ったわ。

憂いと情のある芝居。

声も前回から驚くほど変わっている。

男役の深い響きと艶のある歌声が伸びやか。実力が一気に上がった感じです。

オープニングの宮中の群舞で上手側のグループの一番真ん中の貴族の男がパッと目をひく美しい所作だったので誰だろうってずっとアップになるのを待ってたんだよね。

遠くからだとなんとなくカランちゃん(千海華蘭)かな?って思ったんだけれど、カメラが寄ってちなつさん(鳳月杏)と判明! 納得〜。

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