ドラマチックでエレガント「La vie d'amour 」

【2016-05-21】
スカステ視聴記録

素晴らしかった!!!

1部は芝居仕立て、2部はリサイタル形式でヤンさん(安寿ミラ)がシャンソンを歌いっぱなし。

こんなにシャンソンを歌うヤンさん、初めて見ました。

実際にあの空間で観ることができたら、どんなに素敵なことでしょう。

観に行けた皆様、う、うらやましいです~。

年齢を重ねて声が深くまろやかになったヤンさん。

宝塚時代は芝居やダンスに比べ歌が弱いと言われていましたが、どうしてどうして、とっても上手いです。

いや別に今までも下手だと思ったことはないけどね。私は。

ただ、大劇場という大きな空間で声を張り上げると時々声が震えてしまうだけ~。

でも、そのなんとも言えない悲壮感に満ちた声のゆらぎは、孤独で切羽詰まった役が多かったせいか、その役の感情とリンクしていて、そこがまたファンにとってはたまらなかったのよ。

今回は草月ホールという小劇場空間でなおかつ芝居仕立てなので、なおさら感情と歌がリンクしていてドラマチックで本当に素晴らしかったです。

パリ・シャンソン・ノスタルジックなアコーデオンの響き。

大好きな斉藤先生のシャンソンアレンジを思い出すわ~。

と、うっとりしていたらまさしく斉藤恒芳先生が音楽担当&バンドマスターでした。

おぉぉ。素敵過ぎる~。

それから蘭寿さんの退団後初舞台「ifi」でも拝見した佐藤洋介さんも出演。

この方のダンス、大好きなんです。

こちらの予想よりもう10センチ位長く伸びてくるような足の運び。すっと伸びた背中のライン。

とっても綺麗。

名倉加代子先生のお弟子さんとのこと。

うん。なるほど。そんな感じするわ~。

小粋でシャープなのにエレガントなの。

ヤンさんは今回それほど踊らなかったけれど、やっぱり首から肩、そして背中へのラインがとても美しい。

エレガントで孤独な女性がよく似合う。

最近のダンスはヒップホップ?が流行っていて、こういう美しい背中のエレガンスが少なくなっていくのが悲しい。

だけど少なくとも宝塚にだけはこれからもずっと残されていって欲しいと思います。

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