【2023-07-16】
観劇・LIVE配信感想
「Greatest Hits!」でるいくん(眞ノ宮るい)を見つけて以来、ショーでの出演シーンをここでずっとメモしてきました。
だって円盤やスカステ放送ではどうしたって人の陰や画面の外になってなかなか見ることは出来ないわけですから。この場面に出てました!って書いて置かなきゃすぐ忘れちゃうだもん。
さてさて今回の観劇はたった1回とLIVE配信を2回ではありましたが、映像にもるいくんの姿がしっかり捉えられていて感激!
もうこんな記録も必要なくなるくらいの位置にいるのがとても嬉しく本当に幸せでした。
モンマルトル
幕開き、画家に扮したあーさ(朝美絢)を筆頭とするスターさんの中にるいくんがっ!
順番にスポットライトを浴びて歌い出すまでずっとストップモーションなのですが、るいくんは瞬きすらせず、まるで絵画のように美しかったです。
もう一瞬も目を離したくなくって、なぜだか私までずっと瞬きをせず見つめていたものの全然我慢できずに5,6回はパチパチ目をしばたたかせてしまった。あんなん無理よ、すごい!
スポットライトが当たった瞬間に絵に命が吹き込まれ、まるで白い衣装に鮮やかな色が広がったのかと思えるほど生き生きとした笑顔がこぼれます。
わぁぁぁぁ~!なんて夢が広がるような幸せなオープニングでしょう。もうこのレビュー絶対楽しいやつだ!
舞台が明るくなると大階段いっぱいの布に囲まれたゴージャスなさきちゃん(彩風咲奈)が一人。
この衣装にはちょっとビックリ。
小林幸子か?と見紛うほどのキラキラの被り物を男前に放り投げると、一瞬のうちにかっこいい黒燕尾姿に変身!
ところであの被り物はどこへどういうふうに消えたの?コロコロ引っ張られていったようには見えなかったけど。一回きりの観劇ではさっぱり分かりません。
さきちゃんに紹介されてラインダンスは大階段からスタート。
大劇場では初舞台生のお披露目でしたが東京では娘役さんと雪組に配属された研究科1年生によるラインダンスに変更です。振付も変更されているよう。
大階段から舞台に降りたところで中央より少し下手寄りにいて、その後上手方向に移動した方のダンスが好きだったんですがお顔がよく見えないまま途中で見失ってしまいどなたか分からなかった。うぇ~ん誰だったんだろう。
ラインになってからはボニクラで見つけたみなみちゃん(愛空みなみ)がパッと目に入りました。可愛い!
さーっと目を移していくとなぜだかあすくん(久城あす)発見!と思ったら研1の音綺みあちゃんですね。
いやぁ~もうみんな可愛くって目移りしちゃう。ラインダンスって大好きなのよ。
エッフェル塔
フレッシュなミモザの花のラインダンスで盛り上がったあとに大階段をつかった組子全員によるパレード形式の歌とダンスで更にテンション爆上がりです。
シルクハット、ケーン、シルクの白いマフラー。黒燕尾で正装の沢山の男役さんに囲まれたあやちゃん(夢白あや)の美しさよ!
ペリドットが好き!って歌う表情の豊かさ。
とんでもない美貌の持ち主のあやちゃんですがとってもお茶目でチャーミングだわ。
あがち(縣千)が引き連れる選抜男役の中にるいくんが!
しかし、ここで早くも記憶が飛んじゃったのはなぜ?
るいくんの色気がダダ漏れだったの?
男役の美学がつまったその姿にぐっときて、なぜだか涙が浮かんでしまったことだけはかろうじて覚えています。
そらくん(和希そら)、けいこさん(美穂圭子)、あーさの豊かな歌声。そしてさきちゃん&あやちゃんの輝き。
私、さきちゃん&きわちゃん(朝月希和)の内に秘めた激しい情感が大好きだったのですが、アップテンポなアレンジの「愛の讃歌」をデュエットするさきちゃん&あやちゃんのお陽さまのような明るさもすごく好きです。
これからどんな二人が見られるんだろう。楽しみだなぁ~。
モンパルナス
場面は一気に変わって鮮やかなブルーのジャケットにカラフルなスカーフをネクタイ代わりにしたあーさが銀橋に登場。
舞台ではうきちゃん(白峰ゆり)&かりあん(星加梨杏)が大人のカップルの魅力で踊ります。
かりあんは「ライラックの夢路」でもうきちゃんと夫婦役でしたね。
芝居でもショーでも包容力に溢れていて、こんな大人の一面もあったんだ!と驚かされました。もうビッグベィビーじゃないわ。
幕が開くと恋人たちがいっぱい。
プログラムによるとあーさは画家のシャガールとのことです。
色彩の魔術師と呼ばれたシャガールらしく、振付も色とりどりといった感じでモデルのひまりちゃん(野々花ひまり)と楽しく踊ります。
るいくんはようこちゃん(千早真央)とペア。
ほっぺをぷくぷくに膨らませてプンスカするようこちゃんが可愛かったー。
るいくんのハットの被り方がちょっぴり麦わら帽子風味です。
同じ衣装でも他の男役さんと個性が被らない自己プロデュース力が素晴らしい!ひときわ明るく若々しいカップルになっていますね。
そしてもちろんダンスは最強のふたり。
弾けるように楽しげに踊っていたかと思えば、なんだかものすごい体勢の水平高速リフトを披露。さすが!
ルーブルからオペラ地区
さてパリのルーブル美術館には古代のエジプト美術も展示、ということなのか突然のエキゾチックターイム!
「びっくり和希」こと、へそ出しそらくん登場!
なんと美しく引き締まったウエストでしょう。
ところで男役さんってスレンダーではあっても意外にウエストのくびれがない方もいらっしゃるんですよ。なのでぴっちりした衣装だとどことなく女装感が漂っちゃうことも多いのです。
ヒップが小さくてウエストとの差がないのかもしれないけれど、長年男役として過ごしていると体型まで変化していくのは確か。
退団したトップさんが女優になるため、まずウエストを作ることから始めたっていうインタビューを聞いたことがあるのですが、誰だったかしら。りかちゃんだったかな?
しかし、そらくんはしっかりくびれております。スゴツヨ美しい!
エジプトの戦士に囲まれて扇情的に激しく踊るそらくんにも釘付けでしたが、にわさん(奏乃はると)の歌がなんともツボにハマってしまって。
えっと、あれは「Delicieux!」であーちゃん(留依蒔世)が歌ってた曲ではないですか?
あーちゃんも迫力満点だったけど、にわさんの癖が強すぎる歌唱もすごかった。
いっしょに踊るエジプトの戦士達も気になる若手がいっぱいのはずなのに、そらくんとにわさんに気を取られてほぼ見ることが出来ず。
間違いなくビックリなシーンだったわ。
濃すぎる場面の次には爽やかに!ということで高貴なフェルゼン様?登場と思ったら、この場面も意外に濃いな。
さきちゃんを取り合う脚線美の娘役さん達のダンスに、あいみちゃん(愛すみれ)&あすくんの掛け合いの歌が濃い!
この歌、ちょっぴりコメディチックなんだけれどものすごいテクニックが必要ではないの?すごいわ。
そしてキラキラドレスのあやちゃん登場。と思ったらドレスを取っ払ってダルマ姿に!
黒い背景にルーブル美術館にあるようなガラスのピラミッドが置かれているくらいで特に豪華なセットがあるわけでもない場面でもさきちゃんとあやちゃんの華やかさ、娘役さん達のそれぞれの魅せ方、歌の素晴らしさ!
すごくゴージャスだった~。
シテ島からマレ、バスティーユ
ありすひめ(有栖妃華)の清らかな歌をまるまる一曲聞けてうれしいわ。
ありすちゃんの歌声は健やか。心の曇りのなさを感じます。
コーラス4人の中でみどりちゃん(大鳥れい)にちょっと似ている娘役さんがいて気になりました。
星沢ありさちゃんですね。なんとまだ108期。でもしっとりと大人っぽい。
そして一気にラテンの中詰だよ!
この衣装好きだな~。すみれモチーフが華やかでキラキラで、でもコテコテにはなりすぎない上品さもある。
「すみれの花咲く頃」のラテンアレンジにぴったりの雰囲気です。
しかし私、ここの記憶を完全になくしまして…。
というのも、今回下手側のしかもオペラもほぼ必要ないくらいの前方席でして…。
そして、もしかして他の方へのおこぼれを勘違いしただけなのかもしれないのですが…。
でも観ている時の私の顔の角度が両隣の方々とは微妙に違ってひとり下手に向いてるなって自分でも気がついておりまして…。
つまり下手袖にはけていく時のるいくんにしかと見定められ、そこからバチコーンとウィンクを被弾いたしました!
ヒェっと小さく叫んだ瞬間に座席の背もたれの中へ10cmくらいめり込んだわ。
多分その反応もしっかり見られていたと思うわ。
いやぁ~~~。これまでるいくんのウィンクは初めて観たときからそれはもう沢山目撃してきたわけです。
そしていつもタイミングがリズムに乗っていてとってもうまいなぁって感心していたのです。
でも、こ、こ、こ、こんなふうなウィンクを受けたのは初めてのことで…オロオロオロオロ。
研究科10年になるということは本当にすごいことなんだなぁ。
と心拍数マックスになっていたらさらにダメ押しがあった!
中詰直後のあがちセンターで若手選抜メンバーによるパワフルなダンスシーン。
ノリノリの「ラ・マルセイエーズ」に乗せてエネルギッシュに踊りまくる中にはもちろんるいくんがっ!
ここの若手メンバーのなかでは一番学年が上のるいくんは激しいダンスであってももうシャカリキだけではないのね。
内側から溢れ出る男役としてのかっこよさのレベルがさらにアップした気がします。
そのアクセントの付け方と自然に醸し出される男クササがたまらなくかっこいいのよぉぉぉぉぉ。
ベルばらフィナーレ通称「薔薇タン」の手をひらひらさせながらの横移動ステップもありました。懐かしい!
最近喜多先生振付のリバイバルが多い気がする。
やっぱり宝塚のザ・男役!って気がするし、一周回ってもはや新鮮です。
銀橋を駆け抜ける時には誰よりもオラオラと観客を盛り上げているるいくんが愛おしいわ~。お兄さんの責任感ね。
サンジェルマン・デ・プレからカルチェ・ラタン
けいこさんの深い歌声に合わせた退団者のダンス。こんなにもたくさん…。
うきちゃん。かりあん。ひよりん(日和春磨)。めいちゃん(真友月れあ)。すずねちゃん(涼花美雨)。ももち(天咲礼愛)。みとちゃん(菜乃葉みと)
みんな何かを解き放ったようなすごくいいお顔。
続いて黒と白がせめぎ合うダンスシーン。
ついさっきまでオラオラしていたるいくんも早くも着替えて加わっています。
るいくんは白のクラシックダンサー。
最初は下手側にいたのにすごいスピードで上手側に移動していきました。今回も移動量と運動量が半端ない!
そして上手側でペアを組んで踊る黒のモダンダンサーがすわさん(諏訪さき)
スカステで放送された「TAKARAZUKAあにまるハウス」での対談によるとこの二人、普段から舞台のことも色々真剣に語り合っている仲のよう。
すわさんが褒めてくれてたるいくんの何かに抗うダンスの色気。たっぷりと見ることが出来ました。
凛とした緊迫感が高まっていくヴィヴァルディの「冬」にぴったりの表情と動きに胸がギュッとしめつけられるよう。
るいくんの音楽のニュアンスを掴むセンスが大好きです。
そんなシリアスで哲学的な場面から一転してあやちゃん中心でフリフリでカラフルなカンカン衣装の可愛い娘役さん達のダンスへ。
こういう陰と陽の切り替えが素晴らしいのよ。
続く組子総出演の大カンカンシーンは大盛りあがりの大騒ぎ。
男役さんと思われるなんだかすごい嬌声が聞こえた気がするのですが、もしかしてまなはるさん(真那春人)?
つまりここは、ほぼすべての男役さんも可愛いカンカンガールなのです。
カンカンボーイはさきちゃんを筆頭にあーさ、そらくん、すわさん、るいくん、あがち、いちかっち(一禾あお)、さんちゃん(咲城けい)、かせきょー(華世京)のみという構成。
るいくんはなんとおーじさん(桜路薫)とペアを組んでました。
迫り来るおーじさんに初めはプルプルしていたるいくんですが最終的にはラブラブに。
上手側のカンカンボーイ達は4人でなにやらゴニョゴニョ相談してたのですが、ちょっと遠くて何を話していたのかよく分からず。でもとっても楽しそうでした。
ずらりと並んだ大迫力のカンカンガールの前でさきちゃん、あやちゃんと8人のカンカンボーイが足上げしているわけで、なんともすごすぎるるいくんの立ち位置にオロオロするやら嬉しいやら。
そんな大盛りあがりのカンカンのあと、あやちゃんと共に残った二組のカップル。
え?るいくん?
るいくんはメロディーちゃん(音彩唯)と、すわさんはひまりちゃんとペアを組み、あやちゃんを中心にして銀橋で歌います。
すごい!あのカンカンの後に歌うんだ!
ここでは日替わりでメロディーちゃんとあれこれアドリブがあったよう。
私が観た時はちょうど関取がSS席でご観劇。どすこいどすこいと張り手ポーズをしていました。
前回のショー「Sensational!」でも100期の4人であやちゃんを囲んだ銀橋シーンに大感動しましたが、今回もこんな大事なシーンに出ていて本当に嬉しい。
しかしるいくんずーっと出ずっぱりではないの?
どれもこれもかなり激しいダンスばかりだし、引っ込んでいる時も着替える暇あるのかしら?っていうくらいにすぐまた舞台に出てくる感じです。
シャンゼリゼ
そんなこんなで、あっ!という間にフィナーレの大階段が。
不思議だ。どう考えてもさっき始まったばっかりなのに。
ひらひらテールの白燕尾に身を包んだ男役スター達が大階段に登場です。
このメンバーの中にカンカンボーイに続いていちかっちがいることが嬉しいわ。
流れてくるのは名曲「愛の宝石」
今回のフィナーレは全部「愛の宝石」のアレンジなんですよね。
これがものすごくよかった。
ミュゼット風の軽快な三拍子でスタートし、ラテンパーカッションでノリノリになったら、男役群舞では一転禁欲的なタンゴに。
タンゴを踊るるいくんがまた絶品なのよ!
怜悧な横顔、シャープな身のこなし。首筋と肩が織りなす角度がとても美しくて気高い。
最後のデュエットダンスのアレンジは原曲を生かしてクラシカルに。
けいこさんの豊かなカゲソロにコーラスも加わり更にドラマチックになっていて胸がトキメキました。
やっぱり名曲の力はすごいわ。
ここのアレンジの変化をぜひ「MUSICA×MUSIK Collection」で詳しく解説してほしい!
エトワールはメロディーちゃん。
初エトワールですね。
高音にいたるメロディラインの歌声が軽やかなのにとても豊か。そしてすごく華やか。
宝石をモチーフとしたこのレビューを締めるにふさわしい名エトワールだったと思います。すごく好き!
たった1回の観劇なのでもうただひたすらるいくんを追っかけるばかり。感想もなにもあったもんじゃないけれどとにかく幸せでした。
まぁ何回観たとしても結局視界は同じなのかもしれませんが。
どの場面も見応えたっぷり、構成のメリハリも素晴らしくて、しかもるいくんがキラキラと輝いて大活躍。大満足のレビューでした。
コメント