低中音域も愛らしい 「鈴蘭(ル・ミュゲ)」4

【2016-08-31】
スカステ視聴記録

れいまぁデュエットがあまりに麗しいのでダウンロードして毎日聴いております。

で、気がついたのですが芝居のラストのデュエットも、フィナーレのデュエットもどちらも歌い出しのそれぞれのソロが同じ高さの同じメロディなのね~。

男役・娘役と分かれていても本来はどちらも、うら若きお嬢さんなわけで…。

同じ高さの曲を歌って、ちゃんと青年と令嬢の声に聞こえるというのはなかなかに難しいことではないかと思います。

このくらいの低い音域だと地声で歌う娘役さんもいるでしょう。

そうなると同じく地声発声の男役さんと区別をつけるためアニメっぽい発声でヒロインとしてのかわいらしさを強調することが近年の娘役トップに多いような気がする。(特に花組方面…。)

もちろん芝居の内容やそのキャラクターによってはそういう発声の役作りが生きてくる場合もあるでしょうが。

コスチューム物であるならば、ある程度はクラシカルな雰囲気を出してもらいたいもの。

こういった中音域を美しく歌うことって高音よりも、むしろ難しいのではないかしら?

デュエット曲だけでなく、前半のソロ曲も年若いヒロインの歌としてはけっこう低めなのだけれど。

まあやちゃん(真彩希帆)の声は音色が明るく、とても愛らしくてメロディの低さはまったく感じさせない。

けれども、中音域の歌であることによってコスチューム物の令嬢らしい、たおやかで品のあるクラシカルな雰囲気が出ていたのだと思います。

たとえばフィナーレのワルツ。

「見れば」の「ば」だけが地声であとは多分、すべて裏声発声だと思うんだけど。違うかな~?

もしかしたら「あなたの」の「あ」も地声かもしれないけど。

う~ん。わからないわ。

たぶん、ほとんどすべては裏声だと思う。

というわけで、楽譜イラスト。

出だしなんてヒロインの娘役の歌としてはけっこう低いよね。

だって男役と同じ高さなんだもん。

ただし裏声といっても、息の抜けた弱いファルセットではなく地声と滑らかにつながるクリアな裏声で低いところまで歌っている。

裏声って書くとちょっと誤解されるかもしれないかな?

声の出し方が裏声ポジションなのに地声のようなひびきのある声が出せるって感じ?

なんにしても、まあやちゃんは中音域のかなり幅広い範囲を裏声でも地声でもどちらでも歌えるのだと思う。

しかも、裏声と地声の音色の差異がほとんどない。

きっと、裏声とか地声とかそんな区別を意識することなく歌えちゃうんだろうな~。

素晴らしい!!そして羨ましい!!

そして、まこっちゃん(礼真琴)も同じメロディを同じ高さで歌い継ぐこの出だしの部分で、はやくも、男役の地声最高音のシ♭をさり気な~く、余裕で歌っているのだ。

上手いわ~。

ほんと素晴らしい!!

1オクターブ違いでもなく、転調することもなく歌い継いていくから、二人のデュエットはとても滑らかで親和性が高いのね~。

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