「ベルリン、わが愛」観劇感想

【2017-12-09】
観劇感想

何かと忙しくスカステすらほとんど見ることも出来ない今日このごろです。

久しぶりの観劇でむちゃくちゃ嬉しい。

そしてこれが今年の観劇納めです。

幕開き、映画「メトロポリス」のタイトル画像が幕に映し出され、いきなりテンションが上がりました!!

昔、見たのですよこの映画!

もちろん、いくら私がオババでも封切られたこの1927年当時に見たわけではなく、30数年前の再公開バージョンですが…。

内容はほとんど覚えていないけど、なんかシュールで面白かった記憶が。

元々は無声映画なのですが、その再公開時に新たにつけられたロックミュージックを収録したサントラ盤(CDではなくレコード)も買ったはず。あのレコードは今いったいどこに?

それにしてもあの映画、当時の人達に受け入れられたとは到底思えなかったのですが、やっぱり散々な評価だったのですね~。斬新過ぎるよね~。

その後の背景や幕の色合いも、そこに描かれた抽象的な柄の重なりもすべて私好み。

それから、空間の使い方も大好き。

カフェもシナリオを書いている書斎も具象的なセットではなく、シンプルな抽象的な空間の中に光と影と共にあるのが素敵でした。

そしてラストのベルリン中央駅の背景画は一転、柱の1本1本まで、緻密に、本当に緻密に描かれていて、もう素晴らしかった!!

あの遠近法の消失点の先に二人の希望の世界があるのね、きっと。

幕間にプログラムで装置担当は一体誰なんだろう??って確認したら、松井るみさんでした。

「愛と革命の詩」も「舞音」も本当に美しいセットだったものね。

素晴らしいわ~~~。

さてそんな素敵な舞台装置に包まれ、

若者たちの夢や美男美女のロマンチックなシーンや健気な恋人同士の胸キュンシーンなどがちゃんと散りばめられたシンプルでわかりやすいストーリー。

宝塚の舞台として申し分ない内容のはず・・・なのですが・・・

う~~ん。なんだか間延びした感じでちょっとテンポが悪いように思えました。

なんでなんだろう。構成にメリハリがないのかなぁ。

でも、やっぱりさゆみさん(紅ゆずる)って面白い人だ。

若者特有の何の根拠もない自信だけを胸に夢に向かって突き進む少年のようなキャラをもう結構な上級生なのに何の違和感もなく演じられる。

しかしさぁ。男子ってよく「オレが本気出せばこんなのちょろい」みたいなこと言うでしょ。

勉強や仕事について言うならまぁわかるけど、ほんと、しょーもない事でもそーいうこと言うのはなんでなんだろうねぇ。そこに全力尽くして一体どうする?

それはさておき、さゆみさん、そんな男子感満載で目々をキラキラさせて突き進んでいきます。

周りの下級生のほうがよっぽどベテラン感が漂うという不思議。

かいちゃん(七海ひろき)、みっきー(天寿光希)渋かったわ~~~。素敵なオジサマ。

まこっちゃん(礼真琴)が演じたのは「エミールと探偵たち」などを書いたエーリッヒ・ケストナーなのね。

子供の頃大好きだったなぁ~~。

「メトロポリス」といいケストナーといい、まったく忘れていた昔のことを思い出させてくれたので、なんだかうれしかったなぁ。

併演のレビュー「ブーケドタカラヅカ」は懐かしい曲がいっぱい。

素敵な人がいるなぁ。誰だろう?ってオペラを上げると大抵はるこ(音波みのり)でした。

シャンソン・ド・パリの場面で観光客の一人の少女がとても芝居が上手い!

表情も動きも生き生きしていて思わず目をひかれました。

多分、侑蘭粋さん(読み方がわかんない~~)だと思われます。まだ研一!

ロケットの時も最初真ん中あたりにいたので注目株なのかしら?

それからあいちゃん(小桜ほのか)がすごく好きだ!!ってことに気がついた。

この人も芝居上手い人だよね。とってもチャーミング。

エトワールのじゅりちゃん(天彩峰里)の歌声。きれ~~~い!!

次からは宙組か。これからの活躍が楽しみだ!!

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