観劇感想
気になった人達をメモしておかなければ。
ゆりか(真風涼帆)
芝居においては、なんか毎回言っているような気がするけど、ゆりか(真風涼帆)、せーこ(純矢ちとせ)が素晴らしかった。
ゆりかには大人の色気と洒脱が感じられました。
プレお披露目は「ウエストサイド」のトニーで年若い役だけれど、久々に深みのある大人の男が演じられるトップさんが生まれるような気がします。
これからどういう舞台が観られるだろう。わくわく。
できれば大人の恋愛を希望いたします。
せーこ(純矢ちとせ)
せーこはどうしてこんなに上手いの~。
プログラムに書かれた上田久美子先生の文にこの芝居の資料となったマーリア大公女という並外れた客観性と分析力を備えた女性に関する記述があったけれど、そこに書かれた人物像がピタリと当てはまる役作り。
素晴らしい!
ゆうり(伶美うらら)
クラシカルな人妻役がピッタリ。
吸い込まれそうなほど美しかった。
地声よりも綺麗な裏声で歌わなければならない宝塚娘役トップという立場にはなれなかったけど有終の美を飾ることが出来てよかった。
まどか(星風まどか)
研一から抜擢が続き、100期生とはいえすでに舞台経験も豊富。歌唱力を含めそのスキルについてはなんの問題もない感じです。
ただ、とても芝居が現代的。
20世紀初頭とはいえ現代ではないので、化粧やドレスの裾捌き、身のこなし、しゃべり方などなど役作りにもうひと工夫ほしいような気もしたのですが。
でも、このオリガという女性、ロマノフ一族の中では年若くかなり現代的な女性だったのかも。
だからこそ、まあくんドミトリーはそんな皇女オリガと共になら新しいロシアの未来を切り拓くことが出来るのではと婚約を決意したのでしょう。
とすれば、なかなか的確な役作りだったのかもしれません。
でも宙組って娘役さんがなんだかとっても現代的だよね。
花組見慣れてるせいか、いつもそう思う。
あいちゃん(愛月ひかる)
番手からいって怪僧ラスプーチンというあれだけの重要な役どころはあいちゃんが演じるしかないだろうし、役の幅を広げるためにも必要だったのだろうとは理解できる。
そして本当に捨て身の演技。
特に死んで後の怨霊?のシーンはぞくぞくするような色気の持ち主であるあいちゃんならではの妖しさと恐ろしさがないまぜとなってとても惹きつけられました。
それでも彼女には、もうそろそろこういう色物ではなく、もっと人の心の繊細な機微の表現ができる役をあててもらいたい!って思ってしまう。
今はまだそっちのほうが難しいのかなぁ。
あっきー(澄輝さやと)
今回一番お得だった役はジプシー娘と恋に落ちる貴族のあっきーかな。
彼女の持つノーブルさと生真面目さ。それからどことなく不器用なところがピッタリでした。
ただ、私、テロの後ゆうりが「あなたのお友達が…」って倒れ込んだから、これはあっきーが死んでしまったのだわ(涙)と思いこんでしまったの。
だってその直前、今から任務つきますって言って恋人とにこやかに別れたばかりだから、てっきりあれが死亡フラグだと…。
だからその後ピンピンして登場したのでビックリしてしまった。
今回退団のありさ(瀬音リサ)との悲劇的結末があるので、あっきーはテロで死ぬわけにはいかないのだけど。
えっ?あっきー生きてたの???じゃ誰が死んだの???
と頭のなかにはてなマークがいっぱいでした。
これは上田先生にしては珍しく誤解を生みやすい流れだと思うのですが、私がアホなだけ?
と思いつつ家に帰ってプログラムの舞台写真を見たら、ゆうりが倒れ込むシーンの背後にあっきーがちゃんと映ってました。
はは。私がアホです。
どうも死んだ友達はもえこ(瑠風輝)のようです。その後に出番がないので。
いや、でもこれはわかりづらいよ。
どう考えてもあの流れで死亡フラグはあっきーのほうだわ。
りんきら(凛城きら)
この人、役の振り幅がすごい。
芝居ごとにがらりと違う役を演じて、しかもその役の色にすっと染まるので、この皇后アレクサンドラを誰が演じているのが最初はわからなかった。
大階段を使ったラスプーチン暗殺の構図がとても美しかったのは、後ろ姿にも存在感のあるりんきらが演じればこそだったと思います。
かけるくん(風馬翔)
領地の農奴のイワン爺さんが最後まで誰が演じているのかわからなかった。
年齢のためと、貴族と農奴という身分の違いのために、まあくんと話す時は常に腰をかがめていて顔が全く見えないし、声も老人だったから。
で、プログラムを見たら、かけるくんじゃない!
完全なりきりのプロ根性!
素晴らしかったわ。
あきも(秋音光)
ジプシー男のなかにえらくシュッとしたイケメンがいると思ったら、あきもだった。
あいちゃん主演の「Sanctuary」で精神不安定な少年王を演じたあきもが、こんなに精悍な男に成長して~~~と感慨もひとしおでした。
ゆいな(優希しおん)
ギター弾きの少年がダンスシーンで綺麗な4回転ピルエットをしたのにビックリ!
たぶん、ゆいなと思われます。
じつは私、大昔ですが3回転までは出来たのです。あんまり上手くはなかったけど…。
数年前2回転なら今でも出来るかもってやってみたら、2回転どころか1回転もまともに出来ませんでした。年だ~。
もうそんな無謀なチャレンジはやめます。怪我するわ。
連続回転のフェッテとか、3回転ピルエットは割とよく見ますが、宝塚で4回転ピルエットを見たのは初めて。
今までに誰かやったことあるのかしら?いたとしてもほんの数人だと思う。
それにしてもすごい身体能力だわ~。
「ウエストサイド」では高速道路の高架下の高~~いフェンスを飛び越える役ができるね。そういう演出になるかどうかはわからないけれど。
ぜひやって欲しい!
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