女親分テ~キサス・クララ「名探偵は一人ぼっち」1

【2017-03-18】
スカステ視聴記録

だいもん(望海風斗)、まあやちゃん(真彩希帆)!

トップ就任決定おめでとうございます!

うれしいよ。めちゃめちゃ嬉しい!

まあやちゃんの事はこのブログでもチョコチョコ書いてきましたが、まさかこんなに早くに実現することになろうとは!

しかも花組で一緒だっただいもんとコンビを組むだなんて、もう最高です。

そして、だいもん。

宝塚観劇を再開したばかりで、生徒さんの名前と顔を一致させるのに苦労をしていたころ、なんとなくルコ さん(朝香じゅん)を思わせる雰囲気で、一発で覚えることが出来た人。

ルコさん同様、気持ちいいほど声が出る歌ウマさん。

そしてルコさん同様、お顔の輪郭の角度がかっちりした知的な美人さん。

その確かな実力で蘭寿さんトップ時代を支えた頼もしい存在となっても、それ故に、心配だったのよ 。

あんなにペイさん(高汐巴)をそしてなつめさん(大浦みずき)を支え、素晴らしい舞台姿を見せてくれたルコさんだったのにトップにはなれなかった。

トップになるタイミングが、歯車が、微妙に食い違ってしまったルコさんを思い起こさせるだいもんは果たしてトップ候補となるのであろうかと。

その心配は、「オーシャンズ11」のベネディクトで益々高まることとなる。

なぜならば…。

だいもん、ルコさんの事を書いておきながらいきなり話は変わるけど…。

「名探偵は一人ぼっち」スカステ録画観賞

赤川次郎のユーモアミステリーを元としたゆる~~いコメディ。

でも楽しかったんだよね~。

同時上演のショー「ラ・ラ・フローラ」が大好きなこともあって、随分通いました 。

何度観ても楽しかったのは、ペイさんのアドリブが毎回毎回とんでもなくって…。

ほんと、つら~~っとした顔で変なことをしまくり、観客はもちろん、一人クールに決めなければならないインテリマフィア役のなつめさんまで笑わせていた。

なつめさんは耐えきれなくなると、こっそり後ろを向いて観客にはクールな背中を見せながら密かに笑っていたらしい。

歴史に残る怪演。むっちゃんのテキサス・クララ

そんなペイさんとともに笑いをかっさらっていたのが、当時、まだ新人公演学年だった若手、むっちゃん(翼悠貴)が演じたマフィアの女親分テキサス・クララ。

ド派手な衣装とド派手なメイク、おまけにピンクのかつらまでかぶって、ド迫力の歌で登場し、我々の度肝を抜いたのだ。

それまでのむっちゃんは同期のかずき(幸和希)と共に将来有望な元気印の若手。

その直前にはなつめさんのバウホール公演、正塚先生の「アンダーライン」で元不良少年の探偵助手の役を演じ、達者な芝居を見せたばかりの頃だったとおもう。

それがいきなり、主人公たちの敵役の女親分であるテキサス・クララという役に大抜擢されたのだ。

その手下には上級生のルコさん。ピノさん(瀬川佳英)それから下級生ながら抜擢が続いていたミキちゃん(真矢みき)。

そんな錚々たる面々をしたがえて、時には彼らを罵倒し、ひっぱたき、縦横無尽に大暴れ。

アドリブを仕掛けてくるペイさんには堂々と受けて立つし、それはそれは、みごとな怪演だった。

私はその頃むっちゃんが大好きでムラの花の道で握手をしてもらったこともあったのだけれど。

今はそんな事しちゃぁダメみたいですね。昔はいろいろのんびりしていたのだわ。

その時のむっちゃんは、そんな舞台姿からは想像もできないほど、優しくって、華奢な感じの美少年でした。

そのひんやりと冷たい指先の細さは今でも忘れられません。

その怪演はどちらに導くのか

むっちゃんはその後、かずきとともにバウホールでダブル主演をしたものの、新公の主演はなかったような気がする。

今で言うところのイシさん(轟悠)のようにゲスト出演した専科のショーちゃん(榛名由梨)の演じた役が最後の新公だったかなぁ。

そしてその次の東上しなかった公演「テンダーグリーン」であっさり退団してしまった。

悲しかった。

退団後すぐに出演した二人芝居の舞台は観に行ったっけ。

思えば、あのテキサス・クララが転機となったような気がする。

舞台人として本当に見事だったにも関わらず、若手でスター候補でありながら怪優のイメージがついてしまったのではないかと。

だから、だいもんが「オーシャンズ11」でベネディクトを怪演した時、真っ先に思い出したのが、このテキサス・クララだったのだ。

大丈夫だろうかダイモン?

ものすごいインパクトだったけど。

二枚目かなぐり捨てて表情を歪め、さながらディズニー映画の悪役のような様相。(それでも、もちろん、かっこよかったけど。)

その実力は遺憾なく発揮され、花組にダイモンあり!!

と知らしめたけれど、ルコさん、むっちゃん、素晴らしい実力を持ちながらもトップになることなく宝塚を去って行ってしまった人たちのことを思って、ひどく心配になったことを覚えています。

うれしい知らせ

しかしながら「オーシャンズ11」のベネディクトはだいもんにとってのブレイク作品となりましたね。

その後の花組でも雪組2番手としても芝居にショーに確かな実力とインパクトを残し続けた。

そしてついにトップ就任決定のお知らせが!

本当によかったよ。

しかも大好きなまあやちゃんと共にだなんて、これほど嬉しいニュースはないわ。

コメント