観劇感想
ショーも滾りました。
夏祭りのごとく熱く、暑苦しく、ゆえに泥臭いと言えなくもないけれど、それをスタイリッシュなショーに昇華できるのはやっぱりさきちゃん(彩風咲奈)の個性だよなぁ。
そうです。いまだに思い出に浸っております。
2回目の観劇は1階後方ながらサイドブロックのセンター側通路の隣。
なので目の前から舞台まで何も遮るものがなく奥の奥まで殆どすべてが見渡せちゃうという素晴らしいお席でした。
これはもうオペラで思う存分大好きな方のダンスを追っかけることが出来るっていうことですよね。
と、いうわけで追っかけましたよ、るいくん(眞ノ宮るい)を!
どんなに激しくても動きに無理やムダが全くなく、スリムでスタイリッシュなるいくんのダンスはいつ観ても惚れ惚れします。
今回はそれぞれの場面で娘役さんと組んで踊ることも多く、組む娘役さんによって色が変わるペアダンスを大いに楽しみました。
オープニング♪ゆきのちゃん(妃華ゆきの)&るいくん
激しいダンスからちょっとゆったりとしたルンバ、つまり愛の踊りに変わったときにペアを組んでいるのはゆきのちゃん。
リフトの後、娘役さんがバッと床に伏せ、足をうしろに上げた後くるりと体を返し、その腕を男役さんが掴んで起こす振り付けがあります。伝わる?
その時に一瞬の溜めがあって、そこから一気にグイっとゆきのちゃんを引き上げるるいくんの動きの切れ味の鋭さにビビッときました。
あの緩急のつけ方って本当にかっこいい!好きだわ~。
そのすごいスピードにしっかり対応し、美しく体を反らしながら起き上がるゆきのちゃんの体幹も素晴らしいわ!
中詰♪あんこさん(杏野このみ)&るいくん
みちるちゃん(彩みちる)とあやなちゃん(綾凰華)が銀橋で歌っているところだったかな?ちょっと記憶に自信がないけど、そこでの舞台で踊る何組かのペア。
曲がスパニッシュなので情熱的です。
ここでもリフトや娘役さんのスライディングがあり激しいけれど、幾重にも重なるひらひらのロングスカートがカポーテのように翻ってとっても美しいダンスでもあります。
るいくんが組んだのはあんこさん。
あんこさんといえばスカステのタカラヅカニュースのコーナー「OTOMO」で休日のお供としてるいくんを紹介していましたっけ。
あのコーナーではまるで極道の妻の姐さんとこっそり密会を重ねる美形の若い衆というドキドキの組合せの二人でしたが、この中詰ペアダンスではるいくんがあんこさんをしっかりリード。
踊りのラストではあんこさんの腰に手をあてて一旦力強く体を引き寄せてから優しく顔を近づけて包み込むようにエスコートし、上手に捌けていくのです。
るいくん、いつの間に大人の包容力~~~。
New Fire♪ぶーけちゃん(花束ゆめ)&るいくん
New Fire素晴らしかった!!
2回目の観劇ではあがちん(縣千)のソロダンス直前、るいくんの「あがたー!」という粋な掛け声を聞くことが出来ました。
そして100期トリオともかちゃん(希良々うみ)、はおりん(羽織夕夏)、るいくんのトリプルピルエットは息もピッタリ!
るいくんの回転は何度観ても完璧です。
中心が細く、鋭く、床に突き刺さったように全くぶれない。そしてとんでもなく高速。素晴らしい!
そうそう最初の観劇のときにうっかりあやちゃん(夢白あや)と勘違いしちゃったすごく好きなタイプのダンスを踊る娘役さん、はおりんでした。
2度めの観劇で確認できました。めちゃくちゃ納得です。
はおりんのダンス大好き!
そして後半の総踊りでるいくんがペアを組んだのはぶーけちゃん。
ここがもうラブリー!
日替わりでいろんなことしていたんですね。
最初に観た回はお互いにほっぺをツンツン。
そして2回目の観劇ではなんとブーケちゃんが背伸びをしてるいくんのおでこにキスしたんです。
キスを受けたるいくんはブーケちゃんの背中を優しくポンポン。
な、なぁに~~~~!この可愛い世界!
でもよく考えたらあんなにテンポが早くて激しいダンスの合間のほんの僅かなタイミングに曲のリズムを全く外さずこれだけのことを入れるなんてとてもじゃないけれど出来ることじゃないですよね。
ものすごいリズム感と正しいポイントにスパッと迷いなく入れる高い技術が二人にあればこそだと思います。
可愛いだけじゃなく本当にすごいことだと思うわぁ。
フィナーレ♪りりちゃん(琴羽りり)&るいくん
ここの二人も日替わりでいろんなことしていました。
はい&ぶーけはラブリーでしたが、はい&りりはとってもアダルトです。
1回目に観たときは激しめのキスをしていたのに2回目の観劇の時にはどうも冷戦中のようで…。
もたれ掛かるりりちゃんに視線を合わせることなくちょっと冷ややかな瞳のるいくん。
怜悧な美貌が暗闇に光ります。
あぁぁ~もぉぉ~~~、一つのショーでこんなにも多彩なるいくんを堪能できて本当に幸せでした!
次回のショーは「Sensational!」
作・演出は雪組を知り尽くした中村一徳先生。
と、いうことはるいくんの活躍の場もきっとたくさんあるはず。
信じて楽しみに待ってます!
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