思いつれづれ
「ODYSSEY」全日程の中止。
覚悟はしていました。
たとえ陽性反応がなくとも濃厚接触者となれば二週間の自粛要請。
それでは公演期間が終わってしまうもの。
覚悟はしていたけれどもやっぱり辛いものは辛い。
だけど誰よりもつらいのは当日の朝までパフォーマンスを披露できることを信じてたくさんの稽古と準備を積み重ねてきた出演者とスタッフの皆さんです。
一度も誰にも披露できず全日程の中止とはあまりに残酷で言葉もない。
思えばこの2年間どれほど多くの舞台が中止を余儀なくされてきただろうか。
そして中止となった公演のほとんどはお蔵入りになったことでしょう。
商業演劇である限り、利益が確保できなければ上演は不可能だもの。
中止による損失だけでも莫大なのに、いつ出来るかもわからない公演のため更に経費をかけて装置や小道具を倉庫に保管だなんて出来ない。
その舞台のために集められたカンパニーは日程が変わればバラバラだ。
でも100年以上存続してきた宝塚は少し事情が違うと思うのよ。
装置や衣装はもちろん、この舞台のための音楽も振付も、作り上げたものすべて、それは貴重な劇団の財産となります。
何らかの形で残しておくことが他のカンパニーと比べればまだ出来るほうだと思うの。
だって、びっくりするほど昔の衣装が今も美しく舞台を彩ってたりするじゃないですか。
信じられないほどたくさんの名曲の数々がずっと歌い継がれているじゃないですか。
30年以上も前の作品が令和の今も上演されているじゃないですか。
製作者サイドの皆様はどうすればこの「ODYSSEY」を世に出すことができるか、きっと検討してくださっていると思いたい。
いつかきっと伝説の海賊船は甦る。
そう信じています!
だけど…
今日だけは泣かせて…。
梅田芸術劇場にて2022年7月21日より上演が決定!同じメンバーでという願いは叶わないけれど無事冒険の旅が始まる事を心待ちにしております。
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