スカステ視聴記録
先日の大劇場公演に引き続き小池修一郎作品の今度はバウホール公演をスカステ録画観賞。
まりこちゃん(麻路さき)サヨナラバウ。
ゆりちゃん(星奈優里)がしっとりと美しい。
ドレス姿が大人っぽくて仕草がエレガントで。
こういうタイプの娘役、最近少ないかも。
で、そうゆうエレガントでシリアスな大人のロマンティック・ミステリーなのかと思いながら見ていたら、ハッチさん(夏美よう)、じゅんこさん(英真なおき)、ひろこ(久城彬)のKGB三人組がコミカルな歌をうたいだした辺りから芝居の様相がへんてこな方向に。
この歌、「リトルショップ・オブ・ホラーズ」の曲っぽくない?
世界制覇を狙うマザコン教祖やら気のいいマフィアの親分に子分に若者達。
怖いんだかコメディなんだかわからないKGB3人組。
なんやかんやが入り乱れて1幕終わりは全員勢揃いで歌い上げる。
出て来るキャラクターも、その後の小池作品で何度も見たような造形。
あぁ、このあたりで小池作品のカタチが出来上がったわけなのね。
話の内容はそれぞれに変わっても、なんだか大体この構成だよね。
いえ、もちろんとっても面白かったのだけれども…。
でもどうして、こんな風にパターン化されてしまったのか…。
私が観ていたデビューまもないころの作品はもっと創造力ゆたかでバラエティに富んでいたのに。
劇中、のる(稔幸)がスカーレット・ピンパーネルのショーブランの歌「君はどこに」のメロディでまるまる1曲歌ってびっくり!
それからゆりちゃん、まりこちゃんが歌い継いだ曲は「あなたを見つめると」のアレンジ?
この作品の上演は1998年
「スカピン」宝塚初演は2008年なので楽譜を手に入れ、何曲か使わせてもらってから宝塚版として上演するまで準備に10年以上はかかるということなのか~。
海外ミュージカルの潤色・演出というのもやっぱり相当大変なものなのね。
海外ミュージカルもいいけれど、一本物の大作もいいけれど。
あの初演の「ヴァレンチノ」のような伸びやかな輝きをもう一度!!と、思わずにはいられないわ。
あぁ、結局この思いに行き着くのか…。
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