観劇感想
まるでジェットコースターに乗ったみたいに、うわぁ~~~!!きゃぁ~~~~!!となった次の瞬間には幕が降りてました。
しかもほぼ記憶がぶっ飛んでしまい、なかなかまとめられなかったのです。
なぜ記憶のほぼすべてが飛んでしまったか…その訳は後ほどに。
とにかく最高でした!
Fire Fiver!ドコドン!!
あの特徴的なティンパニ?の音がお腹に響き、汗と熱気がほとばしる雪組一丸となった力強いダンスショー!
先月の宙組の華やかさと洗練からこんどは真反対の暑苦しさ。でもこの若干の泥臭さがまたいいんだよね~。
本当に宝塚の演目ってバラエティに富んでいるわ。
Introduction 熱帯夜
幕開き、にわ組長(奏乃はると)の歌から始まるのも新鮮。
にわさんの声って柔らかくって温かくって大好き。
次はあーさ(朝美絢)。
しっかり二番手ポジションだし、娘役さんに囲まれているのがやっぱり似合う。
Jungle King オープニング
そしてオープニングからフルスロットルで熱く踊りまくる真っ赤な雪組生に圧倒されました。
さきちゃん(彩風咲奈)、きわちゃん(朝月希和)だけが黒と金の衣装。
しかもかなり強めというかゴリゴリというか戦闘神みたいな雰囲気です。
トップ男役だけならいざしらず娘役さんも同じテイストのいかついパンツスタイルって珍しい。
あの衣装って足が長くてスタイルよくないと体が埋もれるよね。着こなせるなんてふたりともすごいわ。
歌もすごく力強い。
娘役さんが男役トップにそっと寄り添うというよりも、初っ端からともに戦う同志のようなコンビの形にこの二人ならではの関係性を感じて、観ているこちらもいきなりテンションが高まりました。
そして銀橋を駆け抜ける雪組生の先頭をきるのがるいくん(眞ノ宮るい)だった!
うわぁ!動きがシャープで熱くて、こういう切り込み隊長的役割すごく似合うわ!
Jungle Opera 滑稽な貴公子
プロローグの次の2番手が中心となる場面ってコミカルなのがショーのテンプレート。
でも、あーさ以外は全員娘役さんっていうのは結構斬新かもしれない。
色男ドン・ジョバンニ♪あーさをめぐってロングドレスチームとミニスカートチームのバトルが繰り広げられます。
ミニスカートチームのなかにバリバリ踊る娘役さんがいて、キャーかっこいい!って注目したらあゆみさん(沙月愛奈)だった!
流石だ!ダンス巧者の若手娘役さんチームの中にあってもその誰よりも動ける。
ここのオチが大劇場千秋楽の配信で見た時とは変わっていて、まぁあの出オチはあんまり愉快ではなかったので改変されたの良かったわ。
私が観たのは初日明けてすぐだからアドリブも控えめでしたが、回を重ねればもっと楽しくなりそう。
ロングスカートをたくし上げて追いかけるにわさんの足元が銀橋のすぐ近くの前方席だったのでよく見えたのですが、靴下の片方が鮮やかな緑色、片方はシマシマとなかなかのインパクトでした。
Concrete Jungle 真夜中の炎
ハット&スーツきた~~~~~!
曲は「FEVER」
黒いスーツ軍団の中でひとりゴールドの衣装のさきちゃん。完璧なスタイル。
カッコいいカッコいいカッコいい!!
るいくんは上手側だったなぁ~。
私の席は下手。かなり遠かったのですが、舞台の真ん中方向をみているとなんと!奇跡的に遮るものなくるいくんの全身が見えることがあったんですよね。
スーツをパッとはらって片膝を曲げ斜め下をみる振付けの一連の動きがものすごくかっこよくって、そうそうそう!この男役の動きのテイストが好きなのよ!と心の中でジタバタしました。
銀橋に男役ズラリのときは上手側のるいくんも見たかったけれど、この前方席では真横向いちゃうことになるので流石に出来なかったわ。
でも目の前のあきちゃん(叶ゆうり)の色気に完全にロックオンで満足でした。(えっと記憶が飛んでいるのであきちゃんロックオンはもしかしたら中詰だったかもしれない。あやふや)
Arabesque スペイン狂詩曲
ドレスのすそを翻すきわちゃんが美しい。
そしてマタドール衣装のさきちゃん最高。って毎回言っている気がするけどとにかく最高なんだから仕方がない。
中詰ってスターさんが銀橋で歌い継ぐのも見たいけれど、後ろで踊る人たちも見たいし~といつも悩むわ。
で結局、男役さんに囲まれセンターで華やかに踊るあゆみさんに釘付けでした。
中詰銀橋勢揃いも私の席の正面にはあゆみさん。美しかった~~~~!大好き!(えっとなにせ記憶が飛んでいるのであゆみさんロックオンはもしかしたらフィナーレだったかもしれない。あやふや)
あゆみさんって男役、女役、各組全て含めても宝塚で1,2を争うダンスの上手さだと思っているの。
本当はいつまでも卒業しないでほしいのだけれど~。
Arabesque Rockette 79の炎
ラインダンスって大好きなんです。
どんなトップスターでも最初はラインダンスから始まる。
この原石達の中からキラリと輝きを放つ自分好みのジェンヌさんを探すのも宝塚観劇の楽しみですよね。
息を合わせ元気ハツラツ。見ているだけでハッピーな気分に。
今回はスターさんも含めたほぼ全員でのラインダンスということでとっても楽しみにしておりました。
なんとラインダンスだけじゃなかったんだ。
もう最初っから踊る踊る!
トップバッター、センターで踊りまくっているのはなんと!箱推し106期生のかせきょーくん(華世京)じゃありませんか。
いやぁ、文化祭映像でもむちゃくちゃ上手いと思ったけれど、すっごい踊るわ~。
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期待がいっぱい「宝塚音楽学校106期生文化祭」
まだ男役のダンスというのをガッツリ見たことはないけれど(なにせ雪組はるいくんガン見)こういう元気ハツラツ系ダンスは本当に華やかで目を引くわ。
それから舞台奥からグルングルン回転して出てくるのも106期生、彩名美希くんですね。
みんな頑張ってるなぁ。うるうる。
スターさんたちはさすがにアダルト。
特にあーさ!咲ちゃんへの絡み方が色っぽくて素敵だわ。そしてものすごく綺麗。
アガチ(縣千)の体当たり系な絡み方も、アガタらしくて微笑ましい。
ラストには花道までずらりと並んだ総勢70人超えのラインダンス!
もう圧がすごい。盛り上がった~~~~~!
Fire Bird 永遠
熱さいっぱいのラインダンスから一気に冬の世界に。
こういう緩急がショーの楽しさと美しさです。
語り部あすくん(久城あす)の優しくお話しするような歌い方。
あぁ~好きだな。こういうの。
ストーリー性のある場面って時々セリフが入ったりすることもあるけれど、ショーではやっぱりすべて歌とダンスでつないでほしいの。
もちろんこんなふうに歌で十分語れるのはあすくんに表現力、芝居心があるからこそ。
安易に(じゃないのかもしれないけど)セリフに頼らず、歌やダンスでの表現をいっぱい引き出し、魅せてくれるショーが好きです。
そして薄幸の女性ブランカ♪きわちゃんの恋人を演じるのが優しい雰囲気のあやなちゃん(綾凰華)って素晴らしい配役だわ。
全体的にコッテリしたダンスショーの中、雪が舞うひんやりとした、でも温かみのある清涼剤のような場面です。
きわちゃんの瞳が踊りながら次第にどこか遠くを見つめるようになっていくのがとても切ない。そしてとても美しいなぁ。
で、ラストはお約束。永遠の命の象徴火の鳥さきちゃん登場。
といっても、きわちゃんを生き返らせるわけではないのね。
死は受け入れなければならない。でも心のなかには永遠に生き続けるものがある。
死と再生を表現するダンスってこれまでたくさんあったけれどこういう切り口は目新しいわ。
Fire Fever 炎の翼
ここからは再び赤く熱いダンスで盛り上がりますよ~~~~!
やっぱり退団者が踊り、さきちゃんを囲むところはじ~んとなります。
たっちー(橘幸)さよならは寂しいなぁ。
芝居も上手いけど、体を目一杯使ったダンスも好きだった。
さきちゃんを中心に全員での総踊りには雪組の一体感を感じます。
ほんとうに今の雪組はいいムードだ。
New Fire 新たな息吹
100期から106期までの若手だけのダンスシーン。
スカステの稽古場情報でこの場面の存在は知っていたけれど、こんなにガッツリ長く踊るとは思ってなかった。
素晴らしい場面!
若手が入れ替わり立ち替わりこれでもか!と踊りまくります。
ここはやっぱりるいくんのダンスに釘付けでした。
すごい早い!シャープで無駄なく切れ味バツグン!
100期トリオ、るいくん、ともかちゃん(希良々うみ)、はおりん(羽織夕夏)のトリプルピルエットは見事でした。
あんなに早いリズムの中にトリプル入れてくるなんて、すごいよ~~~~。
アガチは動きがとにかくダイナミックで、まぁ若干無駄な動きもあるんだけど、そういうところがわかりやすく派手だからとっても目立つのね。これがスター性なんだろうな。
それからなめらかな腕の動きや背中のシルエットが素敵な娘役さんがいて、観ているときはてっきりあやちゃん(夢白あや)だと勘違いしていたのですが、この場面あやちゃんは出ていなかった。
誰だったんだろう。大人っぽくてきれいな動きの娘役さんだった。もしかしてぶーけちゃん(花束ゆめ)かな。
そうそう、途中ぶーけちゃんとるいくんがなにやらほっぺたツンツンしながらイチャイチャしていましたっけ。かわいいわぁ。
Finale フィナーレ
大階段で娘役さんに囲まれたさきちゃん。
さきちゃんって男役に囲まれるのも似合うし娘役に囲まれるのも似合う。
そしてりさちゃん(星南のぞみ)が最高に美しかった。
まさに貴婦人。低めのお団子のヘアスタイルがスゴく似合う。
次はものすごくかっこいい男役群舞からペアダンスへと移っていきます。
中心のペアダンスを見つめるペアが外側に何組かいるんだけれど、るいくんはまたしても上手側で娘役さんの肩を抱いているように見えました。
相手役さんはりりちゃん(琴羽りり)。
りりちゃんといえば「fff」でロールヘンの可愛い妹だったのに、ここではスゴく大人っぽくて一瞬りりちゃんとはわからず、あれは誰だろう?ってみつめていたんです。
そうしたらるいくんがいきなりりりちゃんをちょっと手荒に引き寄せ、短いけれどかなり激しめのキスをし、そして二人でぱぁ~っと踊りに飛び出していったのですよ!
あまりの刺激的な残像に脳味噌が一瞬でぶっ飛びました!
そんな、そんなことするんかい!
最高かよ!
と言うわけでそれまでの記憶とそこからの記憶がぶっ飛んでしまったわけですが、その割には4000文字超えのまとめとなりました。
せめてあともう一回観たかったけど、なかなかそれが叶わないのが辛いわ。
でも、こうやって書き留めていると幸せな記憶が蘇ってきます。
まさに、熱く共に炎の中へ!というショーで、劇場で見ることによるその一体感はとにかく最高でした!
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