観劇&LIVE配信感想
ショーが大大大好きなんです!
それも色んな人が入れ代わり立ち代わり大人数や少人数でガンガン踊りまくるダンスショーが好きなんです。
今回はそんなダンスショーを作る中村一徳先生の作品とわかっていたので、ぜひ全てを見渡せる2階席で観たいって願っていました。
もし前方席だと人が重なってしまってせっかくのダンスがよく見えないんだもん。
このところ二度ほどS席の前方が続いたのでちょっとドキドキ。
なーんて余計な心配でした。前方席って滅多に当たらないんだった。
無事に座り慣れた2階席をゲットして思わずガッツポーズ!!
そうそう2階から見る場合はですね、たとえ遠くても初めからオペラグラスを使うわけにはいきません。
まず全体を見渡してフォーメーションを楽しんだり、好きなタイプのダンスの人を見つけたり。
その上でおもむろにオペラでロックオンという手順です。
しかしここで一つ問題が!
Twitterで報じられた、そら君(和希そら)、るい君(眞ノ宮るい)見間違え多発問題。
たしかに宙組で一番好きなタイプのダンスはそら君でした。
そして雪組で一番好きなタイプのダンスはるい君です。
【そら君のダンスに一目惚れの記事】>>> そらくん絶賛応援中「ハッスルメイツ」1
【るい君のダンスに一目惚れの記事】>>> 雪に花男?眞ノ宮るい君なのか?「Greatest Hits!」
それでも二人が似ていると思ったことはこれまで一度もなかったのですが…。
組替によって今回より二人同時に舞台に立つことになり、やっぱりどこか似ているのかな?2階からオペラなしでちゃんと見分けられるだろうか?と一抹の不安がよぎります。
そら君もるい君も衣装がブルーチームということはスチールで知っていましたよ。
もしかしておんなじ列なの?ってそれはダンディズムとごっちゃになってます~。
どうなるだろ~。ドキドキ。
さぁ、いよいよ幕が上がります!
プロローグ Sensational!
板付きの三角形の右側の奥にるい君、左側のラインにそら君!
うぁぁああああああああ。と焦っているうちに、どひゃーっと大人数の群舞になだれ込んでいきます。
るい君は右の上手方向へ。
どっちを追いかけるか悩んでいてはどちらも見失うので、まずはるい君をひたすらロックオンです。
今回るい君は上手側が多いと一応の事前情報は得ていたし、特徴的なブルーシルバーの髪色をタカラヅカニュースで見ていたから、きっとわかりやすいんじゃないかな~って思ってたのですよ。
なんと全員登場のオープニングも中詰も被り物を着用だったとは!
髪色見えない~~~。
特にプロローグはハットに隠れて2階からでは顔すらよく見えないじゃありませんかっ。
一度袖に引っ込んだら次にどのタイミングでるい君が出てくるか、たった一度の観劇だから一瞬たりとも気が抜けません。
とにかく視界確保のためオペラは無しで袖から飛び出してきた全員のダンスを秒単位でチェック。
この人だ!って目星をつけたら速攻でオペラを向けます。
よっしゃ!ばっちり!るい君がわかりました!
総踊りの時は右目でるい君見ながら左目でそら君見ようと目をヒラメにして頑張りましたよ。
最後まで一度も見間違うことなく二人のダンスを堪能できてよかった。ほっとしたぁ。
実を言うとるい君とそら君のダンスの違いにはなんとなくの既視感があったんです。
だから見間違えなかったのかも。
それは第一次ファン時代、たくさん舞台を見た花組。
なつめさん(大浦みずき)とソルーナさん(磯野千尋)の違いにちょっと似ていたのかもしれません。
30年以上も前のことですから若い人にはピンとこないですね。
なつめさんは2番手時代に組替えで同期のソルーナさんと同じ花組となったのですが、実はこの二人ってご両親ですら一瞬見間違えちゃうほどそっくりだったんです。
しかもふたりともめっちゃダンスが上手いし。
でも踊ると系統の違いがありました。
ソルーナさんの詳しい経歴は存じ上げませんが弟のケンジ中尾さんがアメリカンダンスマシーンに所属していたこともあるし、きっと早くから姉弟でシアター系のジャズダンスも勉強していたんじゃないかって推測してます。
ソルーナさんって床を踏む感じがシャープで力強かった。
重心の低さや体がちょっと斜になるところがニヒルでかっこよかったなぁ。
一方なつめさんはクラシックバレエ出身。
バレエ出身の人はカウントで踊るよりもメロディで踊ることに慣れているような気がします。
なつめさん、とっても動きが流麗でした。
といっても、バレエ出身者にありがちな腰高な感じは全然なくってジャズダンスももちろんものすごくかっこよかったです。
特に名倉加代子先生の振付で踊るジャズダンスが素晴らしくって大好きでした。
そんなわけで話がだいぶそれましたが、るい君とそら君のダンスの違いもちょうどそんな感じだったんですよ。
そら君は重力が無いように浮かんだあとには、そこから床に突き刺すように踊るイメージ。
るい君は重力が無いようにふわりと浮かんだら、そのまま滑るように踊るイメージ。
だけどふたりとも緩急の付け方がシャープで気持ちよくって。
そう!二人とも大好き!
そら君が加入したことによって影響を受けたるい君を始めとする雪組若手男役たちがこれからどんな引き出しを得るのか。
すっごく楽しみだ!
Sensational Rhythm 喜び アフリカン
娘役さん大活躍の場面で嬉しいわ。
羽つきダルマ衣装って好きなの。
黒のダルマにフラミンゴをイメージしたショッキングピンクの羽根が大人可愛くて素敵。
ひまりちゃん(野々花ひまり)の左隣にあゆみさん(沙月愛奈)がいる!って思ったら、それははおりん(羽織夕夏)だった!
かっこいい足の使い方、切れ味がそっくりでびっくり。
こんな風に受け継がれていくんだな~。
そう考えるとタカラジェンヌって卒業してもある意味永遠なんですね。
この場面唯一の男役があがちん(縣千)。
ソロ歌もあり。
明るく楽しい場面でとっても似合ってました。
Sensational Music 洗練 ニューヨーク
白黒のアメコミ風セットがかっこいい!
アメコミ風といってもゴチャゴチャした感じはなくってスキッと都会的です。
衣装もモノトーンでアーガイル模様の位置がそれぞれに微妙に違っててとってもおしゃれ。
ダンスは軽快で、ジャズヒップホップなのかしら?
ん?もしかしてそら君にロックオンしてたからヒップホップっぽいって思ったのかな?
振付の大野幸人さんという方。お名前初めて知りました。
「キャラバン」はこれまでも何度も使われている曲だけれどすごく新鮮だったな。
劇場で観た時はソロ歌唱があさとくん(霧乃あさと)でした。
とってもいい声。
千秋楽のLive配信であきちゃん(叶ゆうり)も見ることが出来たから嬉しかったわ。
あさとくんもスゴイと思ったけれどあきちゃんのねっとりした色気はまた格別だな~。
Sensational Love
海を望む石造りの要塞が舞台のダンスシーン。
どこかオリエンタルな雰囲気も漂うので西洋と東洋がぶつかり合う場所なのかもしれません。
あーさ(朝美絢)を中心とした青年将校たちと、レトロなワンピースで着飾った美しい恋人たちの甘やかなダンス。
そこにターバンを巻いたあすくん(久城あす)、ともかちゃん(希良々うみ)を筆頭とした黒い風の集団が襲いかかります。
どういうシチュエーションかはちょっとわからないですが、黒い風はなにかの概念なのかしら?
東西の衝突?
ここではかっこよく登場するシーンからるい君をひたすらオペラで追います。
恋人はナナちゃん(沙羅アンナ)でしたね。
黒い風に翻弄される苦悩の表情も、恋人と踊る甘い表情もどちらも見ることが出来て嬉しかった。
とはいえ黒い風のともかちゃんもカッコよくって〜。実を言うとちょっぴり視線を浮気してしまった。
だって娘役さんが男役に混ざって鋭く踊るのって大好きなのよ。
Sensational Wind 風神
肩にふわりと掛かる五色の布がひらめくオリエンタルな衣装がステキ。
謎の呪文が散りばめられたアップテンポの曲も調子が良くってテンションが上がります。
るい君最初はすこし下手側にいたかしら?でもすぐに上手に移動してました。(1回きりの観劇なのでここだったかどうかは曖昧ですが。)
大人数の中でもちゃんとるい君を見つけられて満足です~。
そして総踊りの後、銀橋に一人残って歌うあやなちゃん(綾凰華)。
私が観た時は初日開けてすぐだったので、まだサヨナラという気分ではなく、というか寂しくなるのでなるべくそれを思わないように観ていました。
さすがに千秋楽のLIVE配信では実感してしまった。
あやなちゃんは自身で作詞の歌を一つ一つを噛みしめるように大切に歌っていて、でも感情が揺れ動いているのも感じられて…。
涙で鼻の奥がツーンとなっちゃう。
Sensational Plasma Aurora
素晴らしいダンスシーン!
最初のそら君率いるプラズマダンサーズはかなりの若手たちですね。
101期以下かな?
どうしてもそら君のダンスに目がいってしまったのですが、後ろで踊る若手たちも全く見劣ることがなく素晴らしかったです。
これだけの場面を踊り切ることが出来てとても自信になったことでしょう。良かったね~。このメンバー。
そしてブルーのオーロラたちが登場。
るい君のブルーシルバーの髪色はこのシーンに合わせてだったのか!
もうオーロラとプラズマのフォーメーションが美しくて、頭がふわ~~~っとなったまま記憶が飛んでしまいました。
あーさのキュイーンと上がっていく歌い方も場面に合っていて好き。
で、「Music Revolution」のカノンに引き続き、再びフェッテ隊のるい君ですよ。
ものすごく切れ味がいいのにラストにはなんだか余裕綽々でゆっくりに見えてくるという不思議。
この場面の最後はオーロラさきちゃん(彩風咲奈)とプラズマそら君の二人だけのダンスです。
さきちゃんは足が長いってこともあるけれど、身体の使い方や姿勢がスキッと高い。
そこにシャープに突き刺さるそら君。
この二人のコンビネーションは新鮮な驚きでした。
こういうダンスこれからもいっぱい見たい!
フィナーレ
あやちゃん(夢白あや)と100期の4人がロケットボーイ&ガール!
るい君のよく響く甘い声と優しい眼差しにドキドキが止まりませんでした。
スカナビトークでイヤーカフが3種類の日替わりと聞いていたのにテンション上がりすぎてどれだったか確認するの忘れてた!
そしてロケットにはソロ歌があるという珍しいパターン。
さあらちゃん(琴峰紗あら)ですね。
センターよりちょっと下手寄りに、おぉ!っと思う子がいたんだけれど誰だかわからず。
きっすい(希翠那音)?あかりちゃん(瞳月りく)?どっちかなぁ~。
男役を引き連れたきわちゃん(朝月希和)の場面があるのが好きだ~。
ワンショルダーのスレンダーな赤いドレスがエレガント。
周りの男役もアダルトで~と思ったら意外にも下級生が混ざってる!
皆んなエスコート姿が様になっていて素晴らしい。
大階段ダンスはカンツォーネっぽいアレンジで、どこか懐かしくって胸がキュンとなる感じです。
るい君は大階段ではあがちんの斜め後ろ。
舞台に降りた時は上手最前列の舞台飾りのすぐ前の狭い場所でバリバリ踊ってて、セットにぶつからないかとちょっとハラハラしちゃいました。もちろんぶつかりはしませんでしたよ。
男役も娘役もそれぞれに銀橋勢ぞろいがあるのが中村先生だなぁ。大好き。
で、トドメはデュエットダンスの「アモーレ アモーレ アモーレ アモレ・ミオ」ですよ。
せいみぃ(聖海由侑)、みちちゃん(愛陽みち)の影デュエットなのね。素晴らしい!
そして踊るさきちゃんときわちゃんの醸し出す情感が濃密!
たおやかなのに激しくて、狂おしくて、切なくて。
ちょっと息するの忘れてた。
ダンスが終わって銀橋で二人で一礼した時に、「あ、今のってダンスだったんだ」って我に返った。
それくらいドラマでした。
いやぁ~~。劇場で観た時は体感2秒でほとんど何も覚えてない状態だったけれど、大千秋楽の配信を見てから書き始めたらあれも好きだった~!ここもドキドキしたわ~!ってあれこれ蘇ってきちゃった。
LIVE配信2回、劇場1回の観劇でした。
せめてあともう一回だけでいいから劇場で観たかったよ。
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