スカステ視聴記録
とはいえ、「失われた楽園」はやっぱり名作といってもいいと思う。
久しぶりに観たけれど、面白かったわ~。
逆恨みによる最期というトップのサヨナラ公演には向かない演目ではありますが、この公演で退団したのは、当然ながらトップスターではなく演技派男役みゆさん(海峡ひろき)と演技派女役ゆかしちゃん(美月亜優)でした。
蘭寿さんのカッコよさ満載でサヨナラ公演としてはけっして悪くなかったと個人的には思っている「ラスト・タイクーン」
でも残念ながら物語に深みが今ひとつ足りなかったのは、みゆさんやゆかしちゃんのような、いわゆる別格スターに、これは、この人にしか出来ない!!というおいしい役を用意してあげられなかったからだと思う。
まぁ、それが最近の宝塚の傾向。
致し方ないとはいえ、ちょっと寂しいよな~。
ゆかしちゃん演じるマーガレット・ロスは、ちょっと頼りなくってほっとけない二枚目の世話をついつい焼いてしまうキャリア・ウーマン。
「ヴァレンチノ」初演でジューン・マシスを演じたゆかしちゃんの為、あの時の名演をもう一度とばかりに用意した役。
女っぷりの良さが本当に魅力的だった。
それから、みゆさん!!
大好きだったのよ~~~。
星組にいた下級生の頃はあんまり見てなかったのだけれど雪組に組替したころ、急にときめいてしまった。
ベルばらのジェローデルが素敵だった。
それから「ヴァレンチノ」再演のデ・ソウルも良かったな~。
トップ候補とまではいかなかったけれど花組に組替のころには確かな演技力と同時に何とも言えない色艶でいつも目が離せなくなってしまう人だった。
絶対スカートをはいてほしくない渋い大人の男役さん。
この公演で退団。悲しかったな~。
結局この公演を最後に、私は宝塚観劇を離れてしまったのよね。
最後の役はツヤツヤの悪役。マックス。
肩幅が広く、スーツ姿が完璧にカッコいい。
背中で人生を語れる人だった。
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