スカステ視聴記録
初舞台から2番手になったあたりまで、ずっと成長を見てきた人。
タモちゃん(愛華みれ)のサヨナラ公演をスカステ録画観賞。
母などは、この期の文化祭まで見ているのだ。
芝居の演目は「リア王」とこのとで、なんといっても目を惹いたのはイシさん(轟悠)、あとノル(稔幸)もよく覚えているそう。
この二人は成績優秀者なので、良い役がついていたのね。
だけどタモ&マミ(真琴つばさ)はどこにいたのか存在すら全く覚えてないらしい。
音楽学校合格時も入団時も歌・ダンス、なにか特別に優れたものがあったわけじゃぁない。
でも、劇団には見えたのでしょうね。
石の中にキラキラ光る生命が。
初舞台からそのまま花組に配属されるとすぐに将来有望な若手として下級生の頃から結構良い場面、良い役で出ていました。
成績だけが全てじゃないのが宝塚なんだな。
なつめさん(大浦みずき)がトップになると高度なダンス場面には出させてもらえず・・・。
だけど、組長さんたちと一緒にわらわらと銀橋を渡ったりしてなんのかんのと、いつも目立っていた。
でも、そんな姿を観ては母と二人で
「踊らんのかい!!」
と、よく突っ込んでましたっけ。
新公主演を経て、独り立ちということでマミは月組に組替え。
たーたん(香寿たつき)、りかちゃん(紫吹淳)、ずんこ(姿月あさと)も組替え。
あの当時、男役の宝庫と言われ、競争が激烈を極めた花組だったはずなのに、タモちゃんは時間はそれなりにかかってもけっこう順調に波風たたずにトップになったんじゃないかな~。
若手、三番手、二番手、トップと良い形でキャリアを積んでいった割にはいつまでたっても未完成な感じがこの人の魅力でもあったと思う。
なんか、ほっとけなくってね~。
サヨナラ公演「ミケランジェロ」では男役の集大成。
豪放磊落、大きな男の役作りのはずなのだけれど、なぜか無理してる感が漂ってしまう。
芸術家だなんて尊敬され、慕われでも
そんなの困るんだよ~~。
と、目が訴えているのがタモちゃんらしいわ。
娘役トップはみどり(大鳥れい)
随分下級生なはずなのに、そうは思えないくらい大人っぽく、美しい人。
というだけではなく、さながら母のようにどんと来い!!的な抱擁力がある。
母性本能をくすぐるタモちゃんにはピッタリの相手役さん。
- 「夜明けの序曲」貞奴
- 「タンゴ・アルゼンチーノ」人妻マルグリット
- 「あさきゆめみし」藤壺
- 「ルードヴィヒ2世」幻
どの役も主人公に守られる若い娘でもなく、かといって火花散る対等な男女関係でもなく。
そう、庇護者?
この「ミケランジェロ」のコンテッシーナもパトロンのメディチ家の娘なのでやっぱり庇護者なのね。
ミケランジェロは理想の創造に片思い。
繰り返し政略結婚をさせられるコンテッシーナはミケランジェロに片思いと、どちらも決して報われることはない恋なのだ。
なかなか切ない話なのよね。
ちょっと、とっちらかってはいるけれど・・・・。
さて、私の知らない蘭寿さんシリーズ
これ以上ないくらいの嬉しそうな笑顔がキラキラ。
なのに、突然死んじゃうニッコロはちょっと儲け役。
いや。なにも死ななくても~とは思うけれど。
おかげで短いけれど舞台にただ一人残ってのダンスがある。
これはすごいことだわ。
そしてラスト、ミケランジェロと親しい人々として卒業するタモちゃんを見送る主要メンバーにも入っていて組の中のポジションが順調に上がってきている感じです。
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