スカステ視聴記録
どんだけ
ひっぱるのよ「SANCTUARY」
さてようやく真打ちだ。
アンリ♪あいちゃん(愛月ひかる)
バウ初主演!
冒頭の登場シーン、あまりに美しくてビックリした。
凰稀かなめ時代の宙組はあんまり観なかったのでね。
オールドファンは風共、ベルばらはもうお腹いっぱいなのよ。
そんなわけで、あいちゃんと言えば「モンテ・クリスト伯」の息子役が一番印象に残っているわけで。
だから
こんなにも大人でこんなにも切ないあいちゃんを見るのは初めてだったのだ。
いやぁ~~~~涙が似合う。
男らしい男役というのも魅力的だけれど
女々しい(褒めてます)でも、それが美しい男役というのも実に魅力的。
そうそうある個性ではないので大切にしてほしいな~。
さてもう一点、私があいちゃんに心惹かれる、というか他人事ではない、というべきかな?
それは彼女の地声の音域の狭さ。
男役はできれば地声でシ♭まで欲しいところ
もちろん余裕でそれ以上を出せる歌うまさんもいるし、決して歌うまさんではないのに平気で高音が出せる人もいる。
のだけれど・・・
あいちゃんの声の色は、どちらかと言えば高いのに少なくともこの時点で地声で高い音が出ないんだよね~。
1幕でのソロ曲「アンリの歌2(SANCTUARY)」
例によって楽譜イラスト。
↑斉藤先生の曲は難しすぎて採譜が合ってる気はしない。
シ♭よりも半音低いこの最後のラの音ですら裏返ってしまい、かなりギリギリ感が漂う。
私も、ものすごく地声の音域が狭くて(あいちゃんよりも3音以上狭い)何をどうやっても、ここは出ないから、もしかして声の質が似ているのかなぁ。なんて勝手に思って親近感を感じています。
結局、地声でこの音をだすことは諦めましたわ~。
裏声を鍛えて、なんとか、へなちょこでない低い音域の裏声を出せないかと模索中。
低い声をだすために声帯の筋肉を緩めていても声帯の隙間から息が漏れないように(ファルセットにならないように)するのがコツらしい。ミックスボイスってやつね。
前より少し、低い裏声が出るようになったかなぁ?
以前は全く歌うことが出来なかった男役の歌がちょっと歌えるようになったかも。
そういえば地声の音域も少し下に広がったし、地声でも裏声でも出せる範囲が以前より多くなったことで声がひっくり返らなくなった。
まぁ素人が通勤の車の中で熱唱する分にはそれでも構わないけれど…
宝塚の男役の場合、特に迫力が必要なスカピンのショーブランの歌とかエリザベートのルキーニの歌とか、やっぱり地声だよね~。
でも地声を無理に張り上げて出せば確実に喉を痛めるので、この音域をどう歌うかが彼女の課題であると思う。
あいちゃんは柔らかい男役だから無理に地声を張り上げず裏声の範囲を下げるほうが良いんじゃないかな~。とは思うのだけれど・・・
次回宙組の大劇場「エリザベート」では彼女はルキーニを演じます。
できることなら地声で押しまくるルキーニ役よりもフランツ・ヨーゼフ役を演じることで柔らかく深い男役の発声を強化し、地声から裏声まで自然に切れ目なく繋げられるようなるほうが彼女の為のような気がするのだが。
いやルキーニはいい役だけどさ。
イメージと真逆の役を演じることで演技の幅を広げる狙いもあるんだろうけど…(イメージピッタリなのはルドルフだよね!)
ルキーニの歌「結婚1年目~」の4年目の最後には男役地声最高音のシ♭が出てきます。
しかも下のシ♭から一オクターブ上のシ♭に飛ぶという難曲だ。
多分歴代ルキーニはここを地声で歌っているはず。
あいちゃんルキーニはどうするだろう。
もし、まだギリギリの地声を張り上げているとしたら、喉が心配だよ~。
それともファルセットに抜いてしまうかな~。(帝劇の尾上松也がそうしてました。)
いや、もしかしたら迫力ある地声で歌えるようになっているかもしれない!
タカラジェンヌの成長は侮れないものね。
とにかく、がんばれ!あいちゃん!
涙の似合う柔らかな男役あいちゃんが、この後怪演方面で花開くとは!
この時は思いもしなかったよ
コメント