スカステ視聴記録
前回、宝塚で誰にハマるかは大体、同じような系統の人を好きになることが多い・・・。
と書きましたが私の知り合いで好きなタカラジェンヌが
タニ(大和悠河)とトウコちゃん(安蘭けい)という人がいて
みんなに「なんで~??」と不思議がられていました。
でもね、その組み合わせ、わかるような気がするの。
ふたりとも下級生の頃はちょっとすねたような不良少年っぽい役が似合ってた。
チンピラ弟分感と言っていいかな。
きっとそういう男性に魅力を感じるんだと思うの。その人。
その後のトウコちゃんは、じっくり長すぎるほどの熟成期間があり深みを増していったようですが、さてタニのフェルナンドはいかに?
やっぱり若くしてトップになったせいかお披露目の段階では、まだまだお子様感満載でなんだか面白いことになっていました。
これホントは大人の役よね。
やってること大石内蔵助だもん。榛名由梨だもん。
酒場の女イサベラとは世を忍ぶ仮の姿の時の恋で、でも、けっしてかりそめの恋というわけではない。
自分のやっていること知らせてなくても(結局はバレるけど)彼女は復讐に生きる心の闇をやさしく癒やしてくれる唯一無二の存在なわけで。
そういう仲って、まぁ、男のロマンって言っちゃーロマンだわね。
そんな男のロマンだか身勝手だかにつらくても、ちゃんと向き合える、いい女もいるわけです。
「今夜、逢える?」
「うん、そうしよう!」(きっぱり!!)
あの~。今夜二人で何するんでしょう?剣術の稽古でも?
楽しすぎる~。
テレビでツッコミながら見る分にはすごく楽しいんだけれど実際舞台観てたらどう感じたかな~。
さてこの場面新公のみー(春風弥里)が演じるととんでもない色気満載なシーンになっていてびっくりした。
つまり今夜からではなく以前から、わりない仲になっていたのね。
「オーシャンズ11」「愛と革命の詩」であぶない男の色気を放ちまくって去っていったみーちゃん。
この頃から色っぽかったのか~。
ちなみに初演のビデオをみたらこのセリフ自体がなかった。
滲み出る大人の男女の色香があればセリフはなくとも伝わるのよ。
よく考えてみればこれってかなり荒唐無稽な脚本。
でも出てくる男女がすべて大人の悲恋で物理的に隔てられたロドリーゴとシルビアを除いてみんな精神的な悲恋であるところがこの物語のミソ。
それにどっぷり浸って観ている分には気にならない脚本のアラも、そこがぼやけてしまえば荒唐無稽が際立ってしまうのかもしれません。
ラストの「私のイサベラも・・・死んだ」のセリフの真意が伝わりにくかったかな。
せっかくのお披露目もうちょっとぴったりな演目あっただろうにね~。
と言いつつ、無邪気なタニを観るのがとっても楽しかったんだけどね。
ちなみに併演のショーは「宙FANTASISTA!」
タニらしいキラキラ感。産声オギャー感がたまらない
アース・ウィンド&ファイアーの曲でうれしそうに踊りまくる蘭寿さん。
ほんとにダンスが好きなのがビシバシ伝わってくる。
体の動きがあまりに早くてどないなっているのかよくわからずおもわずスローモーション再生をしてしまいました。
すごいな。
こちらは無条件に心底楽しめるショーでした。
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