「シャーロック・ホームズ」「Délicieux!」観劇感想1

【2021-08-30】
観劇感想

緊急事態宣言が解除されるどころか更に拡大という事態に。

こんな状況で田舎から東京のど真ん中に行くなどどうしようかと胃が悪くなるほど悩みました。最初は家族にやんわりとだけど反対されたし。

同居家族全員ワクチン接種を終え、私はちょうど2週間がたったタイミングです。

どんなに観たい作品があってもすべて諦め、この日が来るまで1年半を我慢したのです。

観客の発声のない観劇はリスクが少ないと家族を説得。出来うる限りの感染対策をとり意を決して出かけました。

実際、行ってみると劇場は2000人以上のお客さんがいるとも思えないほど静かでした。

観劇後一週間経ち、自分も周りも特段の変化もないようですのでとりあえずホッとしています。

一年半ぶりの東京大劇場

嬉しいというより久しぶりの人混みに緊張してしまってあんまり感慨に浸れなかったです。

でも赤い絨毯が敷き詰められた階段をゆっくり登っていく気分は最高!

そして間違えて2階席まで行ってしまった。なにせいつも2階後方なもんだから行き慣れているのでね。

なんと今回1階の上手側前方席だったのだよ。

座り慣れてないからまたしても緊張してしまう。

LIVE配信で見慣れた5分前の風景のなかに自分がいることの不思議。

娘役さんによる開演前の諸注意のアナウンスが流れる。

お!この声はせとぅ(瀬戸花まり)だ!

パキッと明瞭でわかりやすい。さすがだわ。

はい!しっかり守ります!っていう気持ちになりますね。

いよいよ始まる!

開演前、幕が静かにあがると灰色のロンドンの街のセットがドドーンと目前に迫ってきます。

ビルの外側には配管が張り巡らされている?と思ったらこれは鎖ではないですか。

さすが生田先生。こだわりありあり。

装置担当は國包洋子先生。

「宮本武蔵」も担当されてた方ですよね。あの骨太な装置も好きだった。

情報量が圧倒的!

見る場所が固定されているLIVE配信にすっかり慣れてしまったこともあり、舞台から発せられる圧倒的な情報量にもう、どうすればいいのかわからなくなってしまいました。嬉しい悲鳴。

宙組フルメンバーによるパフォーマンスは本当に素晴らしかったです!

芝居では産業革命の頃の大都市ロンドンに生きるたくさんの市民たちもまた、この物語の主役であるのだと感じられ、ショーではもちろん華やかな人海戦術に圧倒される。

とにかく、どこもかしこも素晴らしくて、これはもうひとりひとりを全部見たい!

「シャーロック・ホームズ」大好き!

ものすごく面白かったです。

探偵としては超絶有能でむちゃくちゃかっこいいのに、奇矯なダメ男の部分もユーモラスに演じたゆりか氏(真風涼帆)のシャーロック・ホームズがダメ男フェチにとっては刺さる刺さる。

もちろん悪役フェチでもあるので、キキちゃん(芹香斗亜)の人間の真理を見通した上でご機嫌に壮大な犯罪を遂行する確信犯モリアーティ教授が刺さる刺さる。

自分の欲望に忠実ではあってもどこか脆い美女って大好物だからかのちゃん(潤花)のアイリーン・アドラーが刺さる刺さる。

小説読んだのははるか昔でもう記憶の彼方だし、どちらかといえばホームズよりアガサ・クリスティのほうに興味が流れてしまったので、まったく予備知識のない状態の観劇でした。

でもあっという間に世界観に惹き込まれ、とにかく最後の最後までずっとドキドキしました。

いやぁ~~。ラストの駅のシーンはホントに鳥肌ものだったよ~~~。

ものすごく好きなラストシーン。素晴らしい!

「Délicieux!」も最高!

マカロンシャンシャンは持ってなかったし、振り付けも覚えてはいなかったけれど、なぜか一緒に小さく踊っていました。

なんて華やかなオープニングなのぉぉ。私、今宝塚観てるんだわ〜。

カンカンでは感動して涙が込み上げてしまった。

こんなにも全力でこんなにも華やかでこんなにも心躍るひとときをもたらしてくれる。ありがと~~~。

ってくしゅくしゅ泣いていたら、なんと次はキキちゃんのゴージャスマリー・アントワネット。

もう涙も吹っ飛ぶ美しさと楽しさ。

それから先も、とにかく全編がお洒落かつ圧倒的な華かさ。

この上もなく贅沢なパフォーマンスが怒涛のごとく繰り広げられる。

これぞスペクタキュラーですね!

あと最低でも3,4回は観たいけどこれが最初で最後の観劇なんだわ。うぅぅ。

次は大千穐楽のLIVE配信です。
大劇場の千穐楽は仕事で見ることができなかったけど、今度は日曜日。

絶対見るぞ!

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